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2005 年度 実績報告書

ES細胞の未分化/分化のスイッチ機構の解析

研究課題

研究課題/領域番号 17570174
研究機関金沢大学

研究代表者

小出 寛  金沢大学, 医学系研究科, 助教授 (70260536)

研究分担者 横田 崇  金沢大学, 医学系研究科, 教授 (50134622)
柴田 進和  金沢大学, 医学系研究科, 助手 (40372487)
三浦 美和子  金沢大学, 医学系研究科, 研究支援者 (00377417)
キーワード幹細胞 / 自己複製 / 細胞分化 / ES細胞 / シグナル伝達
研究概要

本年度は、初期分化に関与している分子(初期分化関連分子)および未分化状態の維持に関与している分子(未分化維持分子)の探索を平行して行なった。初期分化関連分子については、DNA microarray法およびRT-PCR法を用いて、ES細胞の分化初期に特異的な発現を示すものとして、増殖因子やキナーゼ、転写因子を含む数個の遺伝子を見い出した。現在、これらの遺伝子について、RNAi法でその発現を抑制した時の分化に与える影響を検討している。
未分化維持分子に関しても、DNA microarray法を用いて、Zfp57,STAT3-activated gene 3(S3A3),Eed,Dax1,Gli1といった未分化状態ES細胞に特異的に発現するSTAT3標的分子群を見い出した。またその過剰発現によってLIF非依存的にES細胞の未分化性を維持できる分子としてβ-cateninも見い出した。これらのうち、Zfp57とS3A3に関しては遺伝子欠損ES細胞を樹立することが可能であったことから、未分化性の維持には必須ではないと思われる。一方、Eedは欠損ES細胞を樹立することができなかったため、Eedの誘導発現系を導入後に遺伝子破壊を行った。得られた株を用いて解析を進めた結果、Eedが「完全な」未分化状態の維持に必要であることを明らかにした。またβ-cateninやGliに関しても、その発現や機能を抑制すると未分化マーカーであるOct-3/4やNanogの発現が低下することが観察され、これらの分子が未分化性維持に関与している可能性が示唆された。

  • 研究成果

    (2件)

すべて 2005

すべて 雑誌論文 (2件)

  • [雑誌論文] Identification of Zfp-57 as a downstream molecule of STAT3 and Oct-3/4 in embryonic stem cells2005

    • 著者名/発表者名
      Akagi, T. et al.
    • 雑誌名

      Biochem.Biophys.Res.Commun. 331

      ページ: 23-30

  • [雑誌論文] Functional anaylsis of the effect of forced activation of STAT3 on M1 mouse leukemia cells2005

    • 著者名/発表者名
      Yoshida, T. et al.
    • 雑誌名

      Int.J.Mol.Med. 15

      ページ: 269-275

URL: 

公開日: 2007-04-02   更新日: 2016-04-21  

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