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2005 年度 実績報告書

野生チンパンジーとボノボの行動レパートリーの比較による文化的行動の研究

研究課題

研究課題/領域番号 17570193
研究機関京都大学

研究代表者

橋本 千絵  京都大学, 霊長類研究所, 助手 (40379011)

キーワードチンパンジー / ボノボ / 行動レパートリー / 文化行動 / 種間比較
研究概要

これまで30年以上にわたるアフリカ各地域における野生チンパンジーの研究から、チンパンジーの行動レパートリーには地域によって変異があることがあり、これらの行動の地域変異が世代を超えて伝承されていく、つまり文化が存在することが示唆されてきた。本研究は、これまで研究代表者が研究を行ってきたウガンダ共和国カリンズ森林保護区の野生チンパンジー1集団、コンゴ民主共和国ワンバ地区の野生ボノボ1集団について、行動レパートリーを比較することによって、文化的行動の候補を特定し、それぞれの種における文化的行動の進化を明らかにすることを目的とする。今年度は、ボノボ、チンパンジーについて、これまで集めた行動学的データを整理し、エソグラムのデータベースを作成した。また、性行動については、交尾の開始において、どのような行動をどちらの性が行うかを分析した。この結果を用いて、ボノボとチンパンジーの性行動を比較し、チンパンジーでは、ボノボよりもメスの交尾頻度が頻度が高く、メスが積極的に交尾を行っていることを示した。この結果をまとめて、Primates誌に論文を発表した。また、コンピュータを使って、これまで集めた映像資料(ビデオ、写真)の整理を行い、データベースを作成中である。さらに、チンパンジー、ボノボとも、他の地域で研究を行っている研究者と協力して、複数地域・複数集団を含むそれぞれの種全体をカバーするエソグラム作りにも参加した。現在この結果を用いて、論文を作成中である。

  • 研究成果

    (2件)

すべて 2006 2005

すべて 雑誌論文 (2件)

  • [雑誌論文] Comparison of behavioral sequence of copulation between chimpanzees and bonobos2006

    • 著者名/発表者名
      Hashimoto, Chie
    • 雑誌名

      Primates 47・1

      ページ: 51-55

    • 説明
      「研究成果報告書概要(和文)」より
  • [雑誌論文] Possible intergroup killing in chimpanzees in the Kalinzu Forest, Uganda2005

    • 著者名/発表者名
      Hashimoto, Chie
    • 雑誌名

      Pan Africa News 12・1

      ページ: 3-5

URL: 

公開日: 2007-04-02   更新日: 2016-04-21  

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