(1)ダイズ突然変異系統のDNAおよび種子コレクションの作成については、既に約2万3千のX-線照射により変異を誘発したM2突然変異系統を圃場に展開し、個体別に緑葉からDNAを抽出するとともに種子を回収し、作成したDNAおよび種子のコレクションを凍結保存している。また、現在、最小限のPCR反応で変異集団のスクリーニングを行うため、収集が終了したDNAの一部を用いて三次元プールの作成を進めている。 (2)多検体処理に対応したフレームシフト/ストップ変異検出系の改良については、我々が既に開発しているパン酵母の相同組換え系の改良を進め、フレームシフト/ストップ変異アッセイに適用出来るシステムの構築を進めた。既に、遺伝子破壊系統のスクリーニングのための多検体処理に対応したベクター、菌株および形質転換法等についての条件を最適化している。 (3)標的遺伝子の構造解析と標的部位の決定については、EST塩基配列データベースに登録されているいくつかの標的遺伝子について、突然変異系統の原品種であるBayのゲノムDNAを鋳型としてPCR反応を行い、標的遺伝子のエキソン・イントロン構造を明らかにした。現在、得られた情報を基にして最長のエキソンを標的としたスクリーニング用プライマーの設計を進めている。
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