研究課題
基盤研究(C)
都市において多様で質の高い緑地を確保するためには、市民参加による緑地保全が重要である。そこで、本研究では千葉県北総地域における里山活動の実態と緑地面積の変遷を研究した。まず、里山活動参加者の抱いている里山イメージを調査して、里山に対する認識や期待を明らかにした。次に、千葉県北総地域における里山活動の開始年と緑地面積の変遷の関係を調査した。里山活動を開始する理由として、地域全体の緑地面積の減少だけでなく、個別の緑地面積の減少も重要であることを指摘した。さらに、里山活動の活動内容を調査した。里山活動の管理目標や活動プログラムを明らかにし、里山活動の空間構成と規模を考察した。千葉県北総地域における里山とは、山・林・農地・草地などの多様な空間構成であり、活動参加者は管理できる一定規模以上の空間を望んでいた。里山とは市民にとって自然と関わることができる空間であり、植物の管理や農業などを体験できる空間である。松戸市の市民を対象に、市民が緑地保全活動に参加したいと思う距離(所要時間)を調査した。当然のことであるが、市民は日常的に利用している緑地への保全意欲が強い。特に、緑地から1kmの範囲の市民は保全活動に参加する可能性が高いことが明らかになった。さらに、緑地から最長2kmの範囲の住民が保全活動に参加する可能性かおることを明らかにした。これらの成果により、市民参加の観点から見た緑地計画の有効な知見を得ることができた。
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すべて 雑誌論文 (12件)
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