研究課題
基盤研究(C)
リンゴの自家・交雑不和合性に関わるS遺伝子解析とリンゴとバラのSSRマーカー解析を行い、以下の成果をあげた。1.国内ならびに外国のリンゴ栽培種計17種のS遺伝子型を同定した。2.リンゴ野生種14種のS遺伝子型を同定し、国内の栽培種成立の基となった品種について一部特定した。3.同定したS遺伝子型が、記載されている両親との間で矛盾を生じたリンゴ栽培種について、交配によりS遺伝子型を確認した。4.交配試験と後代解析により類似性の高いリンゴS-RNase allele間に認識の揺らぎの無いことを明らかにした。また、Malus domastica ‘Makamic'のS-RNase alleleのゲノム解析を行い、S1、S20、S24との類似性を明らかにするとともに交配試験によりこれらalleleの機能的な差異を明らかにした。5.花粉親不明種と、両親とも、もしくは両親のいずれかの記載に誤りのあるリンゴ栽培種についてSSRマーカー解析を行い、9種の来歴・系図を明らかにした。6.SSRマーカー解析により日本のリンゴ栽培種を中心に42栽培種の遺伝的多様度を明らかにした。7.現代バラ成立の基となった野生バラおよび野生バラ間の種間交雑種を中心にSSRマーカー解析を行った。8.Rosa rugosaとRosa multifloraのF1集団のSSRマーカー解析を行うとともに、R.rugosaとF1の戻し交雑を行った。
すべて 2005 その他
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