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2005 年度 実績報告書

タバコモザイクウイルス抵抗性遺伝子を介した植物細胞死誘導機構

研究課題

研究課題/領域番号 17580038
研究機関東京農工大学

研究代表者

丹生谷 博  東京農工大学, 遺伝子実験施設, 教授 (60135936)

研究分担者 笠原 賢洋  立命館大学, 理工学部, 助教授 (70361748)
キーワードタバコモザイクウイルス / 抵抗性遺伝子 / N遺伝子 / 細胞死 / ヘリカーゼドメイン / TIR / NBS / LRR
研究概要

タバコの栽培種の一部にはタバコモザイクウイルス(TMV)抵抗性遺伝子(N)を持つものが存在する。本研究では,従来報告のなかった栽培種(Samsun NN)のN遺伝子のcDNAの全配列を決定し,同時にN類似遺伝子のcDNAを多数単離して解析を行った。N類似cDNAには配列上の類縁関係から4つのグループ(A〜D)が存在することがわかり,代表的なクローンを選んでRACE法などにより全長配列を決定した。次に,これらの代表的なN類似cDNAを用いてキメラを作製し,本来のN cDNAと同様に細胞死を特徴とする抵抗性反応を誘導できるか検証を試みた。最初に,Nタンパク質の3つのドメイン(TIR,NBS,LRR)のうち,TIRとNBSドメインがNタンパク質由来で,LRRドメインがN類似タンパク質(グループB)由来のもので構成されるキメラcDNAを作製した。同様に,グループC由来のLRRドメインをもつキメラcDNAも作製した。これらのキメラcDNAをアグロバクテリウム用のプラスミドベクターに挿入し,タバコの葉を使用してアグロインフィルトレーション法で機能検定を行った。その結果,N遺伝子を持たないタバコ栽培種(Samsun nn)において,ウイルス感染系がなくとも,ウイルスのもつ複製酵素のヘリカーゼドメインとN cDNAを共発現させれば抵抗性応答の特徴となる細胞死を誘導する系を確立することができた。この系を利用して,キメラcDNAの細胞死誘導機能の検定を18年度において実施できると期待された。

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公開日: 2007-04-02   更新日: 2016-04-21  

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