研究課題
・耐酸性マメ科植物の検索と耐性メカニズムの解明昨年度に引き続き、マメ科植物の耐酸性について調査し、低リン耐性はセスバニアで強く、ついでラッカセイで強かったが、ラッカセイの低リン耐性は種子中のリン含有量が多いことによる初期生育の確保が強く作用していることが明らかになった。また、ルートボックスとPCを用いた画像処理によるAl耐性の強いマメ科植物の検索を行い、ダイズに比べてラッカセイやクローバ類で強いことが明らかになった。・カバークロップの生育量、窒素固定能、各種成分吸収量および被覆状況夏作物では食用作物であるシカクマメの土壌被覆期間が長く、生育量と各種成分吸収量は、それらが大きいことから緑肥として利用されているムクナに比べてやや低下するものの同程度であることが、明らかになった。また、冬作物のヘアリーベッチをカバークロップとして栽培した圃場では雑草の発生量が低下するだけでなく、生育期間中から枯死した後の土壌の肥沃度は高まることが明らかになった。・カバークロップの土壌流亡軽減効果メイズ収穫期前にラッカセイを栽培し、土壌を被覆させることで、秋季の台風によるエロージョン防止能が高まることが明らかになった。・沖縄における有良根粒菌の単離と接種効果酸性からアルカリ性までの土壌が存在する沖縄本島から採取した土壌からラッカセイの根粒菌を単離し、ラッカセイの根粒菌はアルカリ生成菌が感染するとされていたが、酸生成菌も多く感染していることが明らかになった。
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農業技術 62
ページ: 21-25
日本農業気象学会 生物と気象 (印刷中)
Proceeding for a Symposium and Workshop on coner svation agriculture; Research review and issues for extension in the Philippines (印刷中)