これまでに検索した耐酸性マメ科植物の有望なヘアリーベッチ・シカクマメ・ラッカセイなどの圃場試験による内カバークロップとしての生育量、緑肥や食用作物としての評価を行い、播種時期と収穫時期や施用時期を後作物との作付体系から検討し、冬季はクローバ類よりヘアリーベッチ、夏季はこれまでカバークロップとして広く利用されているハッショウマメよりシカクマメやラッカセイがカバークロップとしてだけでなく、緑肥としての各種成分のインプットが高く、さらに食用作物として収穫も可能であり、沖縄だけでなく、食糧事情が切迫している国・地域に生産性向上のための緑肥としての導入もしやすいことが明らかになった。 また、沖縄の酸性土壌から単離したラッカセイ根粒菌は、これまで知られていたBradyrhizobiumだけでなく、Rhizobiumも多く、熱帯や亜熱帯域でのラッカセイの窒素固定能の増大に根粒菌のさらなる詳細な調査の必要性があることが明らかになった。
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