研究課題/領域番号 |
17580072
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研究機関 | 日本大学 |
研究代表者 |
徳山 龍明 日本大学, 生物資源科学部, 教授 (90059684)
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研究分担者 |
高橋 令二 日本大学, 生物資源科学部, 助教授 (70197193)
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キーワード | アンモニア酸化菌 / 分子系統分類 / Nitrosospira / Nitrosolobus / Nitrosovibrio / gap / pgk / 細胞形態 |
研究概要 |
アンモニア酸化菌(AOB)の16S rRNA遺伝子の塩基配列に基づいた分子系統分類においては、細胞形態の大きく異なるNitrosospira (spiral)、Nitrosolobus (lobate)、Nitrosovibrio (slender curved rods)が全てNitrosospiraに統合されている。しかし、現在もなおこれら形態の相違に関する遺伝的側面については明らかにされておらず、単一の分離菌株を対象としない非培養系の解析においては不都合が生じている。本研究では、ピルビン酸キナーゼ遺伝子(pyk)について塩基配列解析を行い、新規分子系統分類指標としての検討を加えた。また、新規分離株の株数は新規系統分類指標の評価のうえで多数獲得する必要がある。したがって引き続き各種環境から多数の分離源について新規株分離を実施した。 【本年度の成果】 (1)新規分離指標の検討:PCRクローニングによって、pykの遺伝子配列をAOBI7菌株について決定し比較した。pykの配列より構築した分子系統樹では形態的に異なるNitrosospira、Nitrosolobus、Nitrosovibrioを前年度確立したgap、pgkよりもさらに明確に個別のクラスターに区別することができた。 (2)新規株の分離:種々の自然環境(植物根面、酸性硫酸塩土壌等)より、AOBを多数新規分離した。特にタイの酸性硫酸塩土壌より分離したAOB4菌株は、高いウレアーゼ活性を示す菌株等、特殊環境での生息を反映した生理的特性を示した。
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