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2006 年度 実績報告書

天然林の動態と環境保全機能

研究課題

研究課題/領域番号 17580126
研究機関京都大学

研究代表者

中島 皇  京都大学, フィールド科学教育研究センター, 講師 (40202212)

研究分担者 竹内 典之  京都大学, フィールド科学教育研究センター, 教授 (40026638)
酒井 徹朗  京都大学, 情報学研究科, 教授 (10101247)
山中 典和  鳥取大学, 乾燥地研究センター, 助教授 (20202385)
徳地 直子  京都大学, フィールド科学教育研究センター, 助教授 (60237071)
キーワード環境保全 / 天然林 / 動態 / 毎木調査 / 流量観測 / 流出リター
研究概要

幽仙谷集水域天然林研究区において樹木(胸高直径が10cm以上:およそ6,000本)の第3回毎木調査データを作成した。これにより過去2回の調査データを含めた12年間にわたる天然林の動態に関する基礎データが完成した。また、2006年冬の豪雪の影響を確認し、整理・解析した結果、枯死木の本数はスギが最も多く、胸高直径が10〜40cmで、枯死原因としては根返りやクマ剥ぎなどによるものが多かった。胸高直径が40cm以上の樹木では、広葉樹の方がスギより多く、ブナの本数が最も多く、常緑のソヨゴの枯死も比較的多かったなど、新たな知見が得られた。レーザー測距計とGPSレシーバーを併用して試みた測量結果の検討を行ったが、GPSレシーバーによる測量結果では、幽仙谷集水域のような地形が急峻で、林冠が閉鎖している森林では誤差が大きく、特に谷地形を示す場所では精度が悪かった。このためレーザー測距計を中心とした測量によって、位置図作成に取りかかった。流出物調査では、渓流内の水生生物に関する知見を得るために、新たに水棲昆虫相調査を流出リター回収ネットを利用して夏から開始した。回収・整理には多くの時間が必要になるが、多くの水棲昆虫が生息し、それらには季節毎に様々なステージ(大きさ)が存在した。また、流量の違いによっても流下してくる昆虫相に違いが認められた。河道内の天然ダム調査と渓流水の強雨時の水質調査(集中観測)は時間的な制約により、十分な結果が得られなかったので引き続き調査を行うことにした。平常時の水質調査及び流量観測は継続して行った。流量及び水質観測データは全国の森林域におけるデータと比較研究を行うため、現在解析を進めている。

  • 研究成果

    (1件)

すべて 2007

すべて 図書 (1件)

  • [図書] 森里海連環学 -森から海までの統合的管理を目指して-2007

    • 著者名/発表者名
      山下洋監修, 竹内典之, 徳地直子, 中島皇ほか
    • 総ページ数
      364
    • 出版者
      京都大学学術出版会

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公開日: 2008-05-08   更新日: 2016-04-21  

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