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2005 年度 実績報告書

スギMADS遺伝子の発現解析と花芽ノックアウトスギの作出

研究課題

研究課題/領域番号 17580149
研究機関独立行政法人林木育種センター

研究代表者

大宮 泰徳  独立行政法人林木育種センター, 育種部育種工学課遺伝子組換研究室, 研究員 (70360469)

研究分担者 粟田 学  独立行政法人林木育種センター, 育種部育種工学課遺伝子組換研究室, 研究員 (40370829)
キーワードMADS-box遺伝子 / 花芽 / ノックアウト / スギ
研究概要

1.完全長cDNAの単離
双子葉・単子葉植物の花芽および花器官形成遺伝子MADSファミリーの塩基配列をもとに、PCR法および3'RACE法により、6種類の新規スギMADS-box遺伝子のDNA断片を単離した。得られた遺伝子のより詳細な機能解析をおこなうため、各遺伝子特有な領域にプライマーを設計して5'RACEを行った。その結果4遺伝子についてORF全長を含む領域の塩基配列を決定する事に成功した。また、2遺伝子については3'RACE及び5'RACEでそれぞれ単離したDNA断片を融合し新規スギMADS-box遺伝子のORF全長を含む構築物の作製に成功した。
スギ新規遺伝子の花芽形成における機能解析に用いるアラビドプシス花芽欠失変異体の系統選抜及び実験に際しての技術的な課題克服に関する情報収集等、機能相補試験に着手している。
2.in situハイブリダイゼーション法による花芽特異的発現の詳細な解析
我々は、新規に単離した6種類のスギMADS-box遺伝子の中で、RT-PCR法によってその中の1種類が花芽特異的に発現する新規MADS-box遺伝子であることを明らかにした。この遺伝子の花芽組織における発現領域についてより詳細に解析するため、in situハイブリダイゼーション法に着手した。現在、固定、プロテアーゼ処理、ハイブリダイゼーション等様々な条件を検討しており、今後も継続して取り組むことによって検出条件を確立し、新規MADS-box遺伝子の機能解析につなげたいと考える。
3.遺伝子ノックアウト実験
我々が同定した新規スギMADS-box遺伝子が花芽形成に直接関与している証拠を得るために、RNAi法によるノックアウト実験を行った。目的の遺伝子だけを特異的に抑制するために、得られたcDNAの塩基配列かち3'側の相同性が低い部分を選び出し、単子葉植物用のRNAiベクターに組み込んだ。これをアグロバクテリウム法によりスギembryogenic tissueに導入した。今後目的の外来遺伝子を持つembryogenic tissueから不定胚を誘導し植物体の再生へと進めていく。

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公開日: 2007-04-02   更新日: 2016-04-21  

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