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2005 年度 実績報告書

魚類で新しく発見された免疫グロブリンに関する研究

研究課題

研究課題/領域番号 17580164
研究機関宮崎大学

研究代表者

酒井 正博  宮崎大学, 農学部, 教授 (20178536)

キーワード免疫グロブリン / 硬骨魚 / IgT / フグ / ゼブラフィッシュ
研究概要

硬骨魚は、IgMとIgDの2種の免疫グロブリンを持っている事が知られている。しかし、本研究で、魚類では3番目となる新しい兔疫グロブリンを発見した。以下その概要について説明する。
ゼブラフィッシュとトラフグのゲノムのデータベースより、新しいタイプの免役グロブリンのクローニングをin silicoで行った。さらに、この遺伝子が本当に発現しているかを確かめるために、PCRを用いてクローニングを行った。トラフグについては、in situハイブリダイゼーションとRT-PCRにより各組織での発現の検討を行った。
新しい免疫グロブリンは、重鎖のV領域とD領域の間から見いだされた。ゼブラフィッシュは4つのドメイン、トラフグは2つのドメインを持っており、それぞれ、その上流にいくつかのD領域とJ領域の存在が確認された。ゼブラフィッシュの新しい免疫グロブリンの相同性は、ゼブラフィッシュのIgMとは16.7%,IgDとは7.8%であった。
一方、ゼブラフィッシュとトラフグとの新しい免疫グロブリンの相同性も14.1%と低かった。この遺伝子はトラフグにおいて、発現している遺伝子の解析から膜結合型と分泌型が確認された。さらに、トラフグにおいてこの遺伝子は、腎臓、脾臓、血液(白血球)、鰓、腸管で発現が確認された。

  • 研究成果

    (2件)

すべて 2005

すべて 雑誌論文 (2件)

  • [雑誌論文] Discovery of a novel immunoglobulin heavy chain gene chimera from common carp (Cyprinus carpio)2005

    • 著者名/発表者名
      Savan, R., Aman, A., Nakao, M., Watanuki, H., Sakai, M.
    • 雑誌名

      Immunogenetics 57

      ページ: 458-463

  • [雑誌論文] Discovery of a new class of immunoglobulin heavy chain from fugu2005

    • 著者名/発表者名
      Savan R., Aman, A., Sato, K., Yamaguchi, R.Sakai, M.
    • 雑誌名

      European Journal of Immunology 35(11)

      ページ: 3320-3330

URL: 

公開日: 2007-04-02   更新日: 2016-04-21  

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