研究課題
基盤研究(C)
本研究により同定されたゼブラフィッシュとトラフグの新規免疫グロブリン遺伝子(IgT)は、これまで同定された免疫グロブリンクラスと以下の点で大きく異なる。(1)μ遺伝子座の上流に免疫グロブリンモチーフを備えた定常領域(Cτ)が存在する。(2)Cτのすぐ下流に2つの膜結合領域(TM)が存在する。(3)Cτの上流に、Cμとは別のD_H領域とJ_H領域が存在する。μ遺伝子座の上流で同定されたCτセグメントは、ゼブラフィッシュで4つ、トラフグで2つであった。また、Cτの上流に存在するD_Hセグメントは、ゼブラフィッシュで4つ、トラフグは1つであった。J_Hセグメントはゼブラフィッシュで2つ、トラフグで1つとなっており、それぞれのセグメントにおける数は異なるもののその構造はまったく同じであった。しかしながら、ゼブラフィッシュIgTとトラフグIgTはその相同性が14.1%と低い上に、ドメイン数にも違いがあるため、これらの免疫グロブリン遺伝子が同じであるかについては、今後の研究が必要である。
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Immunogenetics 57
ページ: 456-463
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