研究概要 |
当初計画に沿って,以下の研究を実施した. 地域農業活性化の先行研究の整理として,農村計画,地域計画等の分野における先行研究を整理し,研究の位置付けを再確認するとともに,農村計画の先進事例の情報を収集した. 地域農業活性化の先進地域の調査として,農業生産,環境問題で注目されている徳島県上勝町,集落営農組織作りを活発に行っている兵庫県加西市・福崎町の合意形成の手順や特徴を調査し,そこでの農業者・住民参加の量的・質的変化を調査した. 合意形成について研究実践している森本秀樹氏及び門間敏幸氏に対して取り組んでいる地域づくり手法の特徴とそれに至った経緯,その中での合意形成のあり方,実践方法等を聞き取り調査した. 研究対象地域として山形県遊佐町及び山形県金山町を選定し,農業者を対象とした調査によって両町の農業の問題点を抽出し,関係機関の聞き取り調査で地域農業の問題点を抽出するとともに,従来の地域の協議方式,合意形成の方法を調査し,その特徴と改善点を検討した, 上記の調査研究からの情報をもとに,アコモデーション概念を取り入れた合意形成のあり方,加えて「出席」を強制しない「参加」のあり方(「参加」動機の誘因)を検討し,アコモデーション的合意形成手法の初期モデルについて検討した.
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