研究概要 |
当初計画に沿って,2年度に作成した初期モデルをもとに、アコモデーション的合意形成モデルを作成した。次に、鶴岡市内3集落を試験対象に選定し、適用試験を実施することとし、関係機関との調整を行い、実験を行うこととした。しかし、3集落のうち1集落は辞退の申し出があり、2集落で実験を実施した。そのうち1集落では対象者を拡大し、複数回の実施要請があり、3回の実験を行い、モデルの再検討を行った。 また,宮城大学,秋田県立大学,東北大学、つくば国際センターで合意形成手法,農村計画,地域計画,農業経営、フードシステム、住民参加に関する資料収集を行うとともに,これら専門知識を持つ研究者からの聞き取り調査を行った。 これらの研究成果から、本研究で取り組んだアコモデーション的合意形成モデルは地域づくりの立ち上げ時にもっとも効果的であること、会合等に参加しない住民に対しての意識付けにも効果が期待できること、そして比較的短時間でそれらの作業が可能であることを確認した。加えて、このモデルによって盛り上がった意識を実際の行動に展開するための2段階目のモデルが必要であることも明らかとなった。 この間の研究から生まれた成果として,「農産物直売活動における交流とその効果」を農業経済研究別冊に投稿し掲載され,「エサ米とこめ育ち豚が紡ぐ協同の和」が社会運動に掲載された。 さらに、3年間の研究成果をまとめて、科研費報告書を作成した。
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