研究課題
基盤研究(C)
1.環境問題の発生するメカニズムを示し、これを削減する持続的農業のあり方について、具体的な地域を対象に、土地利用・開発計画を変化させたことによる排出量の変化を検討する数理計画的モデルの枠組みを紹介する。2.農業の食料安全保障機能は、主食の自給自足を超えている。ある水準の自給自足とともに、食物安全とバランスのとれている栄養に関する戦略的な必要性を提供するという保険効果がもたらされる。具体的に、フィリピンの島嶼部、高地などの農業生態系の異なる地区をあげて、多様な農業の状況を検討しながら、農業ツーリズムなどを紹介する。3.ベトナム北部の棚田地域の景観を経済的に評価する。過去5年間の観光客の入りこみ数の増加傾向は著しい。旅行客への調査の結果によると、地元の文化や環境に関心をち少数民族の村を訪問してのふれあいを楽しんでいる。経済的評価のために、旅行者を調査し、支払い意思額法、構造化した調査票を用いた選択実験などを用いた。4.東部・南部アフリカ地域における自由貿易地域を形成した場合の域内の諸国にもたらされる効果、域外国にとっての影響を検討した。一方的に域外の諸国が域内からの輸入品の関税を削減した場合について一般均衡分析によって検討した。5.同上の地域を対象に、古典的な支出モデルを用いて、一人当たりで援助と輸出・輸入がGDPの変化への貢献度を検討した。6.トルコの半乾燥地域で貧困に直面するリスクに関する研究である。ランダムサンプリングで抽出した農家からの聞き取り調査により、所得について確率的にシミュレーション分析を実施した。7.商談支援などのソフト的なブランド化事業に取り組んで、より高い収益あるいは安定的な収益の実現が期待できた場合に、生産者がどの程度、高品質化に取り組むのかを定量的に検討するモデルの開発し、FSの変容をシミュレーションするモデルの開発をめざした。8.タイのFTAの内外諸国への影響を一般均衡分析により検討した。シナリオには、センシティブな品目を除く場合も含め比較している。
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Journal of Food, Agriculture & Environment (JFAE) 6(2)
ページ: 132-137
Journal of Food, Agriculture & Environment(JFAE) 6(2)
香川大学農学部学術報告 59
ページ: 27-43