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2005 年度 実績報告書

日アセアンFTAの実現可能性と農業部門への影響評価に関する計量分析

研究課題

研究課題/領域番号 17580200
研究機関九州大学

研究代表者

鈴木 宣弘  九州大学, 大学院・農学研究院, 教授 (80304765)

研究分担者 加賀爪 優  京都大学, 大学院・農学研究科, 教授 (20101248)
前田 幸嗣  九州大学, 大学院・農学研究院, 助教授 (20274524)
キーワード日アセアンFTA / センシティブ品目 / 計量分析
研究概要

本研究の目的は,日アセアンFTAに日本農業が組み込まれた場合の影響を定量的に評価するフレームワークを構築し,具体的な実証研究を行うことにより,日アセアンFTAに日本農業をどのように組み込むことが妥当かつ可能であるか,農業関係者・一般国民・相手国に説明し,理解を得るための検証資料を提供することにある.
平成17年度においては,FTAのWTOとの整合性,FTAの持つ差別性の弊害の最小化,FTA利益の偏在性の是正,関税撤廃とダンピング輸出措置とのバランスの確保,アセアン諸国から日本への農業労働力の移動の是非といった観点から,農業を日アセアンFTAにどの程度含めることができるか,どの品目がどの程度センシティブかについて分析し,必要な政策措置の検討を行った.具体的には,FTA対象国間で個別品目の生産費,生産者価格,輸出価格,小売価格等を比較,計量モデルにより品目ごとの影響を分析し,生産者への影響だけでなく,自国全体の経済厚生,貿易の歪曲性,世界全体の経済厚生の変化を検証した.なお,鈴木宣弘はカンボジア,加賀爪優はタイ,前田幸嗣はアセアン全体を対象に,必要なデータ収集を行った.また,前田幸嗣は,自身の開発した国際貿易の空間均衡モデルを,日アセアンFTAの分析に適用できるようなフレームワークに再構築した.

  • 研究成果

    (7件)

すべて 2006 2005

すべて 雑誌論文 (6件) 図書 (1件)

  • [雑誌論文] WTO農業交渉-アメリカの主張・上限関税75%に惑わされるな-2006

    • 著者名/発表者名
      鈴木宣弘
    • 雑誌名

      現代農業 85・1

      ページ: 360-362

  • [雑誌論文] アジア経済連携の進展と生乳需給への影響2005

    • 著者名/発表者名
      木下順子, 鈴木宣弘
    • 雑誌名

      畜産の情報 国内編 187

      ページ: 37-43

  • [雑誌論文] EPAと日本の食料・農業2005

    • 著者名/発表者名
      鈴木宣弘
    • 雑誌名

      日本貿易会月報 625

      ページ: 28-30

  • [雑誌論文] Evaluating International Agricultural Policies Using a Dynamic Nonlinear Imperfectly Competitive Spatial Equilibrium Model2005

    • 著者名/発表者名
      Maeda, K., N.Suzuki, H.M.Kaiser
    • 雑誌名

      Journal of the Faculty of Agriculture, Kyushu University 50・2

      ページ: 767-790

  • [雑誌論文] 寡占的市場の動学分析2005

    • 著者名/発表者名
      入江雅仁, 鈴木宣弘, 前田幸嗣
    • 雑誌名

      九州大学大学院農学研究院学芸雑誌 60・2

      ページ: 287-296

  • [雑誌論文] 輸入国における最低関税率設定の意義2005

    • 著者名/発表者名
      前田幸嗣
    • 雑誌名

      農林経済 9669

      ページ: 8-14

  • [図書] FTAと食料-評価の論理と分析枠組-2005

    • 著者名/発表者名
      鈴木宣弘編
    • 総ページ数
      244
    • 出版者
      筑波書房

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公開日: 2007-04-02   更新日: 2016-04-21  

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