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2007 年度 実績報告書

市町村合併の困難な農村地域における公的サービスの供給システム構築に関する研究

研究課題

研究課題/領域番号 17580204
研究機関北星学園大学

研究代表者

田渕 直子  北星学園大学, 経済学部, 教授 (50279444)

研究分担者 武田 るい子  清泉女学院短期大学, 国際コミュニケーション学科, 准教授 (20442171)
キーワード非営利組織 / 公的サービス / 市町村合併困難 / 農業協同組合 / 医療・保健・福祉
研究概要

本課題は、平成の大合併が進んだ中でも、広域的な市町村合併を進めること力困難な農山村地域において、不足しがちな公的サービスを賄う体制をいかに構築するかを研究するものであった。平成17・平成18年度同様、非営利組織が様々な主体の参画・ネットワーク形成によって、行政と連携しつつ公的サービスの供給システムを構築できるという「もう一つの解」を理論面の研究に加え、事例分析によって示唆することができた。
取りまとめの理論的基盤となるセクター論・福祉国家論・農政問題・農村社会問題については、北星学園大学経済学部北星論集に論文「セクター論の意義と可能性」、論文「非営利セクターとしての農村コミュニティの可能性」としてまとめ、発表した。
また、平成17・平成18年度で調査を進めた長野県上小地区(上田市が中心)および愛知県知多半島の現地調査結果をまとめるべく、これらの地域の再調査を研究分担者が行った。両地区共に行政合併が急速に進んだ西日本と、合併進度が緩慢な東日本の境界に位置し、両県内における行政合併が顕著に進んでいる地区とそうでない地区がまだら模様になっている点が興味深い。
さらに、調査では、長野県上田市において旧来の農村コミュニティが地域づくりの意思決定と実践を行うアソシエーションに発展しつつ、農業協同組合(JAグループ)との協働を進め、医療保健福祉機能の整った地区形成に成功した事例を確認した。また、愛知県知多半島においては、福祉サービスを供給するNPO法人等がネットワークを形成、各地の行政との協働にイニシアティブを発揮している事例を確認した。
以上の研究により、広域的な市町村合併を進めることが困難な農山村地域においても、農業協同組合やNPO法人などの非営利組織の活動次第では、医療保健福祉に関わる公的サービスを確保することが可能になることを明らかにした。

  • 研究成果

    (3件)

すべて 2008 2007 その他

すべて 雑誌論文 (2件) 備考 (1件)

  • [雑誌論文] 非営利セクターとしての農村コミュニティの可能性2008

    • 著者名/発表者名
      田渕 直子
    • 雑誌名

      北星学園大学経済学部北星論集 第47巻 第2号

      ページ: 17-34

  • [雑誌論文] セクター論の意義と可能性2007

    • 著者名/発表者名
      田渕 直子
    • 雑誌名

      北星学園大学経済学部北星論集 第47巻 第1号

      ページ: 37-60

  • [備考]

    • URL

      http://www.kyouin.hokusei.ac.jp/hguhp/KgApp kyoinId=yyyygggggiy

URL: 

公開日: 2010-02-04   更新日: 2016-04-21  

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