研究課題/領域番号 |
17580206
|
研究機関 | 東京農業大学 |
研究代表者 |
應和 邦昭 東京農業大学, 国際食料情報学部, 教授 (20194061)
|
研究分担者 |
黒瀧 秀久 東京農業大学, 生物産業学部, 教授 (70178135)
宮本 誠 県立広島大学, 生物資源学部, 教授 (70336915)
寺本 千名夫 専修大学北海道短期大学, 経済科, 教授 (40258710)
|
キーワード | 流域管理 / 循環型システム / 協同組合間協同 / 地域資源循環システム / 産消提携 |
研究概要 |
本年度の主な研究実績としては、流域の新しい動向と連携の課題を明らかにするために、2回の科研研究会(農村経済研究会)と2回の科研打ち合わせ会議を開催し、各自追加研究を実施している。 農村経済研究会では、2007年4月27日(於:東京農業大学食料環境経済学学科会議室)に(財)政治経済研究所の三木敦郎氏を報告者として迎え、日本林業の危機的な状況や木材市場の動向、さらに林業の活性化に向けた取組みや理論的な研究などについて報告してもらった。また、2007年12月25日(於:東京農業大学食料環境経済学学科会議室)には東京農業大学大学院・博士後期課程の小川繁幸氏に、自治体による廃棄物処理の限界性やその改善に向けたコモンズ・ネットワークによる廃棄物処理の可能性について報告して頂いた。なお、研究会では、流域においてそれぞれ"森林・山村コモンズ"、"農村コモンズ"、"漁村コモンズ"、"都市コモンズ"、"廃棄物処理コモンズ"を展開し、それらの"コモンズ・ネットワーク"によって資源や廃棄物処理を適切な管理と都市住民や企業を含む新たなコミュニティー形成を目指すことが重要なのではないか、また、ガバナンス論も念頭において研究を展開していく必要もあるのではないか、といった提案もなされ、本研究の課題について積極的な議論がなされた。なお、今年度は本研究の最終年度にあたるため、報告書の作成に向けて各自補完調査等を実施しながら研究を進めてきた。補完調査では研究メンバー各自が、流域における農畜産業の展開や河川の汚染状況、水質浄化に向けての取り組みなどについて、関係機関を中心に補完的な聞き取り調査を実施し、また関係機関から提供してもらった資料や流域関連の文献などを用いながら、研究を深化させてきた。以上の成果を踏まえ、今年度は報告書を刊行した。
|