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2006 年度 実績報告書

画像情報によるバレイショ流通時の自然毒濃度の非破壊迅速決定法

研究課題

研究課題/領域番号 17580229
研究機関新潟大学

研究代表者

中野 和弘  新潟大学, 自然科学系, 教授 (70188994)

研究分担者 佐々木 豊  新潟大学, 自然科学系, 助手 (60313508)
キーワードバレイショ / 非破壊評価 / 自然毒 / 画像処理 / クロロフィル / PGA / フィトフトラ
研究概要

バレイショ加工場では,外観品質(表皮色や形状,腐敗,緑化の有無等)について選別除去基準を設定している。ここでは緑化したバレイショは除去されるものの,表皮色に変化の表れないPGA果に関しては迅速な判定方法がないことから,外見では緑化していなくても多量にPGAを含んだバレイショ(低緑化・高PGA果)が原料に使われている可能性がある。
本研究では,画像処理法と分光分析法を用いて,低緑化・高PGA果の存在を確認するとともに,熟練作業員の選別作業に替わりうるPGA果の迅速非破壊検出法の検討を行った。
供試用暗室に設置した供試バレイショへハロゲン光を照射し,反射光を液晶チューナブルフィルタによって分光し,CCDカメラによってハイパースペクトル画像を取得した。また,光ファイバーにより透過光を受光し,吸光度を測定した。PGAの定量にはプロット呈色法を用いた。
供試バレイショを約13℃の冷蔵室内に静置し,緑化およびPGAを生成させるために設定した時間だけ曝光させた。曝光時間を1日に0時間(無曝光),1時間,24時間の曝光区を設けた。
緑化の特徴波長として分光バンド比とPGA濃度をプロットした結果,分光バンド比「1」付近において1時間曝光のバレイショの方が0時間曝光のバレイショより高いPGA濃度を示していることから,「低緑化・高PGA果」の存在が確認できた。また,各波長における分光反射率の一次微分値を算出して,PGA濃度との比較を行った結果,男爵ではある波長における一次微分値が上昇するほど,PGA濃度が高くなる傾向が見られ,この一次微分値からPGA濃度を推測できる可能性が示唆された。さらに,各波長における一次微分吸光度を算出し,PGA濃度との比較を行った結果,一次微分吸光度が減少するほどPGA濃度が上昇する傾向が見られ,波長Eにおける一次微分吸光度からPGA濃度を推測できる可能性が示唆された。

  • 研究成果

    (1件)

すべて 2006

すべて 雑誌論文 (1件)

  • [雑誌論文] ハイパースペクトル画像による緑化バレイショの非破壊検出2006

    • 著者名/発表者名
      中野和弘, 高橋誠二, 窪田陽介
    • 雑誌名

      農業環境工学関連合同大会講演要旨集

      ページ: 35

    • 説明
      「研究成果報告書概要(和文)」より

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公開日: 2008-05-08   更新日: 2016-04-21  

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