研究課題/領域番号 |
17580234
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研究機関 | 東京農工大学 |
研究代表者 |
板橋 久雄 東京農工大学, 農学部, 教授 (00280991)
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研究分担者 |
黒川 勇三 東京農工大学, 農学部, 助教授 (00234592)
田島 清 畜産草地研究所, 家畜生理栄養部, 主任研究官 (80343953)
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キーワード | ウシ / ルーメン / 繊維消化 / プロバイオテックス / メタン / 揮発性脂肪酸 / プロトゾア / プロピオン酸 |
研究概要 |
繊維消化の促進については、セロビオース(セロオリゴ糖)の添加効果をin vitro培養実験により検討した。60mlの希釈ルーメン液培地にセロビオースを20,40または60mg添加し、基質としては乾草+濃厚飼料(1.5:1)を用い、38℃で嫌気的に6時間培養した。培養の結果、セロビオース添加で揮発性脂肪酸の生成とプロピオン酸の比率は増加した。アンモニア濃度は低下した。プロトゾア数は変化しなかったが、繊維分解菌数は増加した。メタン生成は変化しなかった。セロビオース添加により繊維の消化は約10%高まり、濃度依存的であった。これらより、セロビオースは飼料に添加すると繊維の消化を促進することが明らかとなった。 また、子牛7頭(プロトゾア存在4頭、不在3頭)を用い、ルーメンプロトゾアがメタン菌の構成に及ぼす影響をmcrAクローンライブラリーで検討した結果、いずれの牛でもMethanobacterialesが優勢であること、および、プロトゾア不在の牛のみから検出されるクローンがあることが明らかとなった。
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