研究課題
基盤研究(C)
今年度は犬のエンドセリンcDNAのクローニングを5'および3'-RACE PCR法により行った。1)犬エンドセリン-1(ET-1)cDNAクローニングで得られたET-1 cDNAはpoly(A)配列を除き1,935bpであり、202アミノ酸残基から成る前駆体タンパク質をコードする606bpの翻訳領域を含んでいた。この前駆体タンパク質には、ET1領域に加え、endothelin familyの前駆体タンパク質に共通して認められるbig formおよびendothelin-like peptide領域が確認された。RT-PCR法により臓器におけるPPET2 mRNAの発現解析を行ったところ、検索した十二指腸、結腸、胃、肺、肝臓、脾臓、子宮、卵巣、精巣および腎臓で発現が確認された。2)犬エンドセリン-2(ET2)cDNAクローニングで得られたET-2 cDNAはpoly(A)配列を除き1,195bpであり、178アミノ酸残基から成る前駆体タンパク質をコードする537bpの翻訳領域を含んでいた。この前駆体タンパク質には、ET2領域に加え、endothelin familyの前駆体タンパク質に共通して認められるbig formおよびendothelin-like peptide領域が確認された。RT-PCR法により臓器におけるPPET2 mRNAの発現解析を行ったところ、検索した十二指腸、結腸、胃、肺、肝臓、子宮、卵巣、精巣および腎臓で発現が確認され、脾臓では確認されなかった。犬エンドセリン-3(ET3)cDNAのクローニングについては現在行っている。
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すべて 雑誌論文 (6件)
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