研究課題
基盤研究(C)
本研究は、ウシの分娩後の至急修復を血中の細胞外マトリックスコンポーネントを指標として評価する手法を創出する事を目的として実施した。IV型コラーゲンは基底膜を構成する主要なコラーゲンであり、3本のコラーゲン分子がより合わされた構造をとり、N末端側の7SドメインとC末端側のNC1ドメインが相互に結合してシート状の基底膜を構成している。IV型コラーゲンの7Sドメインはコラゲナーゼで消化されないことから、組織が再構築されてコラーゲン生成・分解が亢進している状態では末梢血中の7S濃度が上昇するとされている。ウシの分娩後は劇的な子宮修復が起きており、子宮の回復の程度を末梢血中の7Sドメイン濃度で評価する手法を開発する事を目的として、ウシIV型コラーゲン7Sドメインの精製と抗体作成を行った。ウシ胎盤組織を粉砕して尿素処理して可溶性タンパク質を除去した。尿素不溶性画分を緩衝液で洗浄して尿素を除去した後にコラゲナーゼ消化した。消化物をセファクリルS-200HRでゲル濾過して7Sドデカマーを含む高分子画分を分離し、これを単量体に還元して分取電気泳動法で7Sモノマーを精製した。精製した7Sモノマーを抗原として抗体を作成した。抗7Sドメイン抗体は、抗原として使用した7Sドメイン及び7Sドメインを有するIV型コラーゲンに反応性を示したが、I型コラーゲンには反応しなかった。しかし、本抗体は比較的低分子の他の細胞外マトリックスとも反応したので、IV型コラーゲンを抗原とした抗体を新たに作成して測定系を確立する事とした。
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