研究概要 |
1.北茨城試験地では、(1)晩秋〜初冬に草刈を行う区(冬刈り区)、(2)夏に草刈りを行う区:(夏刈り区)、(3)晩秋〜初冬と夏の両方に草刈りを行う区(夏・冬刈り区)、(4)草刈りを再開しない区(放棄区)の4種類の実験区を、長期放棄エリア(10年以上放棄されてササが優占)と短期放棄エリア(3-5年程度放棄されてススキが優占)に昨年度までに設定した。2007年7月下旬と11月下旬に草刈を実施した。これらの各区において、4月〜10月まで月2回、全チョウ類の個体数調査を行った。当該試験地全体について、1998年以来行われているチョウ類のトランセクト調査を継続した。一部の種の食草の密度を調べた。 2.常陸太田試験地では、草刈放棄後の経過年数の異なる調査区を10区、昨年度までに設定した。これらの各区において、4月〜10月まで,月2回、全チョウ類の個体数調査を行った。また、現在の草刈時期や使用される農具の概要を引き続き現況調査した。当該試験地全体について、2001年以来行われているチョウ類のトランセクト調査を継続した。 3.調査地を含む茨城県全域おける希少チョウ類の分布を把握するために、過去の文献資料を収集した。 4.これまでに蓄積されている両調査地のチョウ類標本の整理を行った。
|