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2005 年度 実績報告書

セラミド選別輸送分子の機能に関する構造生物学的研究

研究課題

研究課題/領域番号 17590031
研究機関東京大学

研究代表者

寺沢 宏明  東京大学, 大学院・薬学系研究科, 助手 (10300956)

キーワードセラミド / CERT / ゴルジ体 / RdIns(4)P / PHドメイン / リポソーム / NMR / 転移交差飽和法
研究概要

スフィンゴミエリンは、小胞体膜上で生合成されたセラミドを前駆体として、ゴルジ体内腔にて生合成された後、小胞輸送により形質膜外層へと輸送される。Ceramide transporter(CERT)は、セラミドを選択的に小胞体からゴルジ体へと輸送するタンパク質である。CERTはN末端にPHドメイン(CERT-PH)を、C末端にSTARTドメインを持つ。CERT-PHは、PtdIns(4)Pを特異的に認識する。PtdIns(4)Pはゴルジ体膜上に豊富に発現していることから、STARTドメインによって小胞体膜上からセラミドを引き抜いたCERTは、CERT-PHによるPtdIns(4)Pの認識によってゴルジ体膜上へと移行する。
PtdIns(4)Pおよび脂質膜との結合がCERTの細胞内セラミド輸送にどのような意義を有するのかを明らかにすることを目的として、本年度はCERT-PHのPtdIns(4)P/脂質膜認識機構をNMR法によって解析した。
CERT-PHの大腸菌発現・精製系を構築した。安定同位体標識を施したCERT-PHを調製して測定を行い、CERT-PHのNMRスペクトルを帰属した。CERT-PHは、脂質二重膜上のPtdIns(4)Pを認識することから、CERT-PH-PtdIns(4)Pの相互作用解析には、PtdIns(4)Pを組み込んだリポソームを用いた。両者の結合界面の同定に我々が開発した転移交差飽和法を適用した。ゴルジ体膜の脂質組成を模したリポソームを調製し、CERT-PHと混合して転移交差飽和実験を行った。顕著にシグナル強度が減少したアミノ酸残基をCERT-PHの立体構造モデル上にマッピングした結果、分子表面にて一つの連続した面を形成し、この部分がゴルジ体膜模倣リポソームと相互作用することが明らかとなった。

  • 研究成果

    (2件)

すべて 2005

すべて 雑誌論文 (2件)

  • [雑誌論文] Identification and characterization of a second chromophore of DNA photolyase from Thermus thermophilus HB27.2005

    • 著者名/発表者名
      Ueda Takumi et al.
    • 雑誌名

      J.Biol.Chem. 280

      ページ: 36237-36243

  • [雑誌論文] Backbone resonance assignments for the Fv fragment of catalytic antibody 6D9 complexed with a transition state analogue.2005

    • 著者名/発表者名
      Sakakura Masayoshi et al.
    • 雑誌名

      J.Biomol.NMR 33

      ページ: 282

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公開日: 2007-04-02   更新日: 2016-04-21  

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