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2005 年度 実績報告書

細胞増殖・分化因子とグリコサミノグリカンとの相互作用の発生・分化に伴う変動

研究課題

研究課題/領域番号 17590078
研究機関神戸薬科大学

研究代表者

山田 修平  神戸薬科大学, 薬学部, 講師 (70240017)

キーワードグリコサミノグリカン / ヘパラン硫酸 / コンドロイチン硫酸 / 細胞増殖因子 / モデル生物 / アフリカツメガエル / ヒドラ / BIAcore
研究概要

発生や分化などに伴って変化する硫酸化グリコサミノグリカンの構造が、その機能、特に細胞増殖・分化因子との相互作用能の変化と相関するのかを明らかにすることを目的として、下記の3項目の研究を行なった。
【1】ヘパラン硫酸(HS)の生合成酵素であるEXT1を欠損させたマウスの産生するHSが、野生型のマウスの産生するHSに比べて短いことを既に見い出している。そこで、野生型マウスとEXT1欠損マウスの産生するHSを調製し、それらと様々な細胞増殖・分化因子との相互作用の解析を試みた。しかし、現在、EXT1欠損マウス由来繊維芽細胞の状態が良くなく、解析に十分な量の変異体HSが得られていない。共同研究者のウプサラ大学Kusche-Gullberg博士から再度細胞の供給を受け、実験をやり直す予定である。
【2】アフリカツメガエル胚のグリコサミノグリカンの構造の変化が、発生過程で必要な様々な細胞増殖・分化因子との相互作用能をも変化させているのかを明らかにするため、異なる発生段階の胚より調製したグリコサミノグリカンを用いて、細胞増殖・分化因子との相互作用をBIAcoreを用いて速度論的に詳細に調べた。また、発生段階の異なる胚の産生する硫酸化グリコサミノグリカンの鎖長や硫酸化ドメイン構造などについても解析した。発生に伴って、細胞増殖・分化因子との相互作用能や多糖鎖の構造が変化することが明らかになった。この研究成果については、現在論文投稿のための準備中である。
【3】発生や神経再生の研究に非常によく用いられているモデル動物であるヒドラについて、グリコサミノグリカンを精製し、その構造を解析した。より高等なモデル生物である線虫やショウジョウバエよりも高硫酸化されたコンドロイチン硫酸を含んでいる点が特徴的であった。この研究成果について、現在論文作成中である。

  • 研究成果

    (4件)

すべて 2005

すべて 雑誌論文 (2件) 図書 (2件)

  • [雑誌論文] Heparin-binding growth factor, pleiotrophin, mediates neuritogenic activity of embryonic pig brain-derived chondroitin sulfate/dermatan sulfate hybrid chains.2005

    • 著者名/発表者名
      Xingfeng Bao
    • 雑誌名

      J.Biol.Chem. 280・10

      ページ: 9180-9191

  • [雑誌論文] Chondroitin sulfate characterized by the E disaccharide unit is a potent inhibitor of herpes simplex virus infectivity and provides the virus binding sites on gro2c cells.2005

    • 著者名/発表者名
      Kicki Bergefall
    • 雑誌名

      J.Biol.Chem. 280・37

      ページ: 32193-32199

  • [図書] 未来を拓く糖鎖科学2005

    • 著者名/発表者名
      菅原一幸
    • 総ページ数
      469
    • 出版者
      金芳堂
    • 説明
      「研究成果報告書概要(和文)」より
  • [図書] タンパク質の翻訳後修飾解析プロトコール2005

    • 著者名/発表者名
      山田修平
    • 総ページ数
      9
    • 出版者
      羊土社

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公開日: 2007-04-02   更新日: 2016-04-21  

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