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2005 年度 実績報告書

実験てんかんモデル動物を用いた全般けいれん獲得過程のnNOS安定化機構の関与

研究課題

研究課題/領域番号 17590081
研究機関徳島文理大学

研究代表者

伊藤 康一  徳島文理大学, 香川薬学部, 教授 (30291149)

研究分担者 藤井 博匡  札幌医科大学, 保健医療学部, 教授 (70209013)
渡邊 正知  徳島文理大学, 香川薬学部, 助教授 (30306203)
キーワード一酸化窒素 / キンドリング / てんかん / ユビキチン / nNOS / PTZ
研究概要

ラットPTZキンドリング急性期及び慢性期におけるnNOS活性及びNO産生能を検討した。毎日1回PTZ40mg/kg腹腔内投与を行いキンドリングラットを作成し間代-強直性けいれんを3日間連続して発症したラットを急性期ラットとし、その後PTZ退薬2〜4週後PTZ30kg/kg投与により間代-強直性けいれんを発症したラットを慢性期ラットとした。急性期においてNO産生はPTZ投与により対照群の約5倍の増加が観察された。しかし、慢性期のラットにおいてPTZ投与において間代-強直性けいれんが発症しているにもかかわらずNO産生量の増加は認められなかった。そこで、nNOS活性を測定したところ、まだ例数が不足しているが慢性期においてnNOS活性が急性期に比べ抑制されている傾向にあった。なぜ、慢性期において間代-強直性けいれんが発症しているにもかかわらずNO産生の上昇が認められないかを、次年度において明らかにする予定である。また、急性期において総ユビキチン化タンパク質量が減少していることを発見した。この減少が急性期の間代-強直性けいれんを発症維持にどのように関与しているかを、nNOSのユビキチン化との関係も含め検討する予定である。nNOSとPTZキンドリング形成との関係を明確にするため、nNOSノックアウトマウスを用いて検討した。nNOSノックアウトマウスではPTZキンドリング形成は抑制されるとの仮説のもと実験を行ったところ、驚くべきことにPTZに対する感受性が高まり、さらにPTZキンドリング形成も観察された。この予想外の結果を理解するために、次年度はラットの実験同様、まずNO産生量とNOS活性を測定する予定である。また、野生型とノックアウトマウスにおけるプロテオーム解析も実施中である。

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公開日: 2007-04-02   更新日: 2016-04-21  

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