研究課題
基盤研究(C)
本研究において、抗生物質耐性に関わる4つのプロジェクトに対し以下のような研究をおこなった。1.β-ラクタマーゼ(a)SHV-1:メロベネム複合体、アシル中間体2種類の形態があることが判明した。脱アシル化に関与する水分子の水分子の水素結合状態ネットワークが明らかとなった。(b)GC1β-ラクタマーゼ:アンピシリン複合体:クラスCβタクタマーゼとその基質アンピシリンのアシル中間体をタンパク修飾を利用してトラップすることに成功し、その構造を1.4Å解像度で構造解析を行った。2.アミノギリコシドリン酸化・アセチル化二機能酵素精製、結晶化スクリーニングを行っているが、現在のところ、十分な解像度を得られる結晶がえられていない。3.マクロライドリン酸化酵素およびその調節タンパク質(a)マクロライドリン酸化酵素遺伝子(mphA)は大腸菌よりPCR法を利用してクローニングされた。これを、開始コドンの読み枠をあわせながらpET, pColdベクターに導入した。現在までに十分な発現量を得るにいたっていない。(b)調節遺伝子であるMphRはGST融合タンパク質をして必要量を得ることができた。予備的な実験から1Lの大腸菌培養液から5-10mgのタンパク質を回収することがかのうであると予想される。次のステップとしてサイド、タンパク精製をを行い、結晶化スクリーニングを行う予定である。4.ライ菌由来DGPS葉酸合成酵素DHPSはダプソンと呼ばれるハンセン病治療薬のターゲットである。いままでDHPSはさまざまな菌種で構造決定されたきたが、ライ菌(Mycobacterium leprae)では報告がない。大腸菌内における発現系ではすべて不溶性分画に発現してしまったが、シャペロンとの共発現で、少量のタンパク質の発現が確認された。
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