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2006 年度 実績報告書

PKCη分子種を介した毛髪再生機構の解析とその特異的活性化物質の探索

研究課題

研究課題/領域番号 17590095
研究機関昭和大学

研究代表者

大場 基  昭和大学, 腫瘍分子生物学研究所, 講師 (70297018)

キーワード発生・分化 / 薬学 / シグナル伝達
研究概要

protein kinaseCη(PKCη)は、著しい発毛促進能を持つCキナーゼである。本研究の最終目的は、PKCηに特異的な活性化剤を見出し、毛髪発生を促す物質を同定し、体毛の再生法を確立することである。本年度までに、1)PKCηを分子標的とした発毛誘導物質の探索システムの構築、2)既知活性化物質の発毛作用の検討、3)毛髪再生の分子機構の解析を行った。その結果、
1.PKCηに特異的な未知活性化物質を探索する技法として、fluorescence Resonance Energy Transfer(FRET)法を応用したin vivoスクリーニング系を確立した。これは活性化状態の違いで、立体構造が変化するPKCの性質を利用し、PKC遺伝子の両端にYFP, CFPを配置したベクターを作製、種種の培養細胞に導入し、生じる蛍光強度の差異により活性化状態を判断するものである。
2.試験管内タンパクリン酸化実験によって、PKCηを特異的に活性化する脂質として、コレステロール硫酸(cholesterol sulfate : CS)、サルファチド(sulfatide)を見い出した。これらの脂質は皮膚で合成される硫酸基を有するステロイド脂質群である。しかしながら、これらの脂質は溶解性が低く、また経皮吸収効率が極めて低いため、発毛には至らなかった。今後は皮膚選択的ナノ技術を用い、これらの脂質を皮膚内に到達させる技法を検討したい。
3.PKCηトランスジェニックマウスの解析から、PKCηの下流のシグナル伝達分子として、TNFα,IL-12,IL-18等のサイトカイン、MIP3等のケモカインが見出された。

  • 研究成果

    (2件)

すべて 2006

すべて 雑誌論文 (2件)

  • [雑誌論文] Induction of Hair Re-growth by Protein Kinase C η2006

    • 著者名/発表者名
      Ohba M.
    • 雑誌名

      New Frontiers in Regenerative Medicine 1

      ページ: 29-33

    • 説明
      「研究成果報告書概要(和文)」より
  • [雑誌論文] Pituitary adenylate cyclase-activating polypeptide-induced differentiation of embryonic neural stem cells into astrocytes is mediated via the beta isoform of protein kinase C.2006

    • 著者名/発表者名
      Watanabe J.
    • 雑誌名

      J. Neurosci. Res. 84(8)

      ページ: 1645-1655

    • 説明
      「研究成果報告書概要(和文)」より

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公開日: 2008-05-08   更新日: 2016-04-21  

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