研究課題/領域番号 |
17590098
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
創薬化学
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研究機関 | 東京理科大学 |
研究代表者 |
田代 文夫 東京理科大学, 基礎工学部, 教授 (70089332)
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研究分担者 |
川崎 靖 東京理科大学, 基礎工学部, 助手 (60385549)
戸松 誠 秋田県農林水産技術センター, 総合食品研究所, 主任研究員 (40399770)
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研究期間 (年度) |
2005 – 2006
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キーワード | タラノキ / 抗腫瘍活性 / レクチン活性 / RNA N-グリコシダーゼ / ribosome inactivating protein / カルス |
研究概要 |
タラノキ(Aralia elata)より単離された抗腫瘍タンパク質aralinの抗腫瘍作用と癌細胞認識機構に関する研究成果の概要を以下に報告する。 1.In vivoにおけるaralinの抗腫瘍作用を、HeLa細胞を皮下移植したヌードマウスに、aralinを含むタラノメホモジネートを経口投与し解析した。その結果、生理食塩水を投与したコントロール群と比較して、タラノメホモジネートを投与したヌードマウス群では、形成された腫瘍の大きさが50%以下に抑制されることが明らかとなった。 2.Aralinの細胞傷害機構がリボソームの傷害によるものかrRNA Depurination解析を行い、aralinがRNA N-グリコシダーゼ活性し、癌細胞にrRNAの傷害とタンパク質合成阻害を引き起こすことを明らかにした。Aralinの癌細胞特異的な認識機構を解析するために、正常(WI-38)および癌細胞(VA-13)にローダミンで蛍光標識したaralinを添加し、経時的なaralinの局在変化を解析した。その結果、VA-13で15分後に細胞膜で検出され、2時間後に細胞内のゴルジ体および小胞体へとaralinの局在が変化することが明らかとなった。一方、正常細胞であるWI-38では細胞膜への結合および細胞内への取り込みは観察されなかった。さらに、aralinが結合する癌細胞特異的な細胞膜タンパク質を探索するために、aralinおよび抗aralin抗体を用いたファーウェスタンブロット解析を行い、VA-13およびHeLa細胞で特異的に発現する30および57kDaのタンパク質が検出された。 3.タラノキをカルス化し、カルスからのaralin精製方法を確立した。カルスより精製したaralinは、植物体由来のタンパク質に比べて癌細胞への選択性が高く、通年で安定的にaralinを得ることが可能となった。
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