研究課題/領域番号 |
17590148
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研究機関 | 千葉大学 |
研究代表者 |
松野 義晴 千葉大学, 大学院・医学研究院, 助手 (00376378)
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研究分担者 |
小宮山 政敏 千葉大学, 環境健康都市園芸フィールド科学教育研究センター, 講師 (70175339)
深田 秀樹 千葉大学, 大学院・医学研究院, 特任助教授 (00359598)
森 千里 千葉大学, 大学院医学研究院, 教授 (90174375)
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キーワード | 化学物質 / 曝露 / エピジェネティック / DNAメチレーション / RLGS / レーザーマイクロダイセクション / 精巣上体 / 子宮 |
研究概要 |
クローニングした遺伝子についてDNAメチレーション変化の特性(変化する時期、細胞種、遺伝子発現変化等)のin vivoに関する基礎データを得るため、C57BL/6系マウスの新生仔期(生後1〜5日に3μg/mouse/dayで新生仔に皮下注射)にdiethylstilbestrol(DES)を投与し、5日齢、14日齢、30日齢での子宮におけるDNAメチル化酵素(Dmnt1,Dmnt3a,Dmnt3b)の発現を調べた。その結果、DESを投与したマウスでは5日齢、14日齢でこれら酵素のmRNA量が減少し、30日齢では両者に差は見られなくなった。また、DES投与した30日齢マウスと非投与マウスから精巣上体を採取し、Restriction Landmark Genomics Scanning(RLGS)法で同定したDNAメチル化が異なる子宮遺伝子について、メチル化部位(NotI部位)をはさんだPCR法を用いてゲノムDNAのメチル化を定量したところ、DES投与で有意にDNAメチル化の程度が低下する知見を得た。 現在、RLGS法に加え、methylated CpG island amplification-representational difference analysis(MCA-RDA)でDNAメチル化が変化している遺伝子のクローニングを進めている段階にあり、DNAメチレーションが変化した遺伝子のうち、その特性解析や遺伝子機能の解析から重要性が推定される遺伝子について特定の細胞種でDNAメチレーションが変化していることを、レーザーマイクロダイセクションで分取した細胞を用いて検証する。
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