• 研究課題をさがす
  • 研究者をさがす
  • KAKENの使い方
  1. 課題ページに戻る

2005 年度 実績報告書

セルトリ細胞の細胞間接合装置の動態と機能の解析

研究課題

研究課題/領域番号 17590151
研究機関千葉大学

研究代表者

外山 芳郎  千葉大学, 大学院・医学研究院, 講師 (70009637)

研究分担者 年森 清隆  千葉大学, 大学院・医学研究院, 教授 (20094097)
豊田 二美枝  千葉大学, 大学院・医学研究院, 助教授 (60009751)
前川 眞見子  千葉大学, 大学院医学研究院, 助手 (20181571)
伊藤 千鶴  千葉大学, 大学院・医学研究院, 助手 (80347054)
キーワード細胞・組織 / 発生・分化 / 電子顕微鏡 / 生体機能利用 / 解剖学 / 精巣 / 血液精巣関門 / 精子形成
研究概要

初年度(平成17年度)はセルトリ細胞-精子細胞間の特殊接合装置に存在すると思われる分子に対する抗体を用いて、この抗体をイン・ビボで特殊接合装置に作用させることによって形態変化が起こるかどうかを調べた。方法としては、各種抗体液(抗ベイシジン抗体、抗オクルーディン抗体、抗ネクチン抗体)をマウス精細管の内腔に深麻酔下で顕微注入し、2時間後、6時間後、12時間後、24時間後の精上皮を光学顕微鏡、電子顕微鏡で調べた。結果としては、抗ベイシジン抗体、抗オクルーディン抗体注入では24時間後でも著変は見られなかった。抗ネクチン抗体注入では2時間後では著変は見られなかったが、6時間後ではセルトリ細胞-精子細胞間の特殊接合装置のアクチン線維層の消失が見られ、12時間後、24時間後では成熟精子細胞が精細管内腔に遊離していた。このことは、ベイシジン、オクルーディンはセルトリ細胞-精子細胞間の特殊接合装置における精子細胞の保持には関係しないが、ネクチンはアクチンとあいまって、精子細胞の保持をしていることを示している。
また、精巣の凍結切片を抗ネクチン抗体で免疫染色したところ、ステップ8以降の精子細胞の周囲、すなわちセルトリ細胞-精子細胞間の特殊接合装置に対応する部位が染色された。このことから、ネクチンはこの特殊接合装置の細胞間隙に存在することが支持される。
ネクチンはアファジンを介してアクチンと結合していると言われている。今回の抗ネクチン抗体注入でアクチン層が消失したことは、抗体結合で失活したネクチンが何らかのかたちでアファジンに影響し、この結果アクチン層が消失したと思われる。今後はネクチン・アファジン・アクチン系に観点を絞り、セルトリ細胞-精子細胞間の特殊接合装置の機能を解析する予定である。

  • 研究成果

    (1件)

すべて 2006

すべて 雑誌論文 (1件)

  • [雑誌論文] セルトリ細胞・精子細胞間の特殊接合装置の機能解明の試み2006

    • 著者名/発表者名
      外山芳郎, 他4名
    • 雑誌名

      解剖学雑誌 第111回総会・全国学術集会抄録号 81巻

      ページ: 169

URL: 

公開日: 2007-04-02   更新日: 2016-04-21  

サービス概要 検索マニュアル よくある質問 お知らせ 利用規程 科研費による研究の帰属

Powered by NII kakenhi