支配神経に基づく哺乳類咀嚼筋の解剖学的研究

2008 年度 研究成果報告書

• 研究課題/領域番号: 17590178
• 研究種目: 基盤研究(C)
• 配分区分: 補助金
• 応募区分: 一般
• 研究分野: 解剖学一般(含組織学・発生学)
• 研究機関: 聖マリアンナ医科大学
• 研究代表者: 塘 総一郎 聖マリアンナ医科大学, 医学部, 准教授 (10227639)
• 研究協力者: 塘 郁子 アデレード大学, 歯学部, 客員研究員
• 研究期間 (年度): 2005 – 2008
• キーワード: 咬筋

研究概要

人々の興味が肉眼解剖から顕微解剖に移ることになり哺乳類の咀嚼筋の分類はそのままにされてきた。我々は哺乳類咀嚼筋をその支配神経を用いて分類を行って来た.咀嚼筋と歯牙の形態との関係を詳細に検討してみた。歯牙形態は特に頬歯の咬耗状態を中心に解析を進めようと考える。野生動物の年齢推定は以前から歯の咬耗状態を持って推定されてきた。カンガルーは頬歯が水平置換を起こし、前方より抜けていくためにこの方法はとられてこなかった。カンガルーはその代わりに頬歯の前方移動の度合い(Molar Index)によって年齢推定が行われてきた。今回残存歯の咬耗度と頬歯の前方移動の度合いとの相関関係についても検討した。野生動物の年齢推定は以前から歯の咬耗状態を持って推定されてきた。カンガルーは頬歯が水平置換を起こし、前方より抜けていくためにこの方法はとられてこなかった。カンガルーはその代わりに頬歯の前方移動の度合い(Molar Index)によって年齢推定が行われてきた。今回残存歯の咬耗度と頬歯の前方移動の度合いとの相関関係についても検討した咬筋と側頭筋の間に上顎下額筋を独立した筋として見つけた。また、この筋は支配神経より咬筋と側頭筋の中間の筋と考えた。

研究成果

• [雑誌論文] 看護教育における「よりよい授業」を共に考える場としてのFD研修--平成18年度FD研修の取り組み (2008)
  • 著者名/発表者名: 吉村惠美子 ; 美田誠二 ; 塘総一郎
  • 雑誌名: 他請求記号Z19-B773雑誌名川崎市立看護短期大学紀要Bulletin of Kawasaki City College of Nursing 出版者・編者川崎市立看護短期大学紀要・年報編集委員会/川崎市立看護短期大学紀要・年報編集委員会編 13(1) ページ: 69-77
  • 査読あり
• [雑誌論文] Masticatory muscles of the great-gray kangaroo (Macropus giganteus) Author (2007)
  • 著者名/発表者名: Tomo, Soichiro、Tomo, Ikuko、Townsend, Grant Clement、Hirata, Kazuaki Citation
  • 雑誌名: The Anatomical Record : Advances in Integrative Anatomy and Evolutionary Biology 290(4) ページ: 382-388
  • 査読あり