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2005 年度 実績報告書

運動時における脳神経活動の直接測定によるセントラルコマンドの実体解明

研究課題

研究課題/領域番号 17590203
研究機関奈良女子大学

研究代表者

三木 健寿  奈良女子大学, 大学院・人間文化研究科, 教授 (80165985)

キーワード運動 / セントラルコマンド / 動脈圧調節 / 脳神経活動
研究概要

本申請は、ラットを使い、運動制御に関連する脳神経活動を多点測定し、自発運動時と睡眠レム期の脳神経活動、交感神経活動および循環反応を比較することにより、セントラルコマンドの実体解明を試みるものである。運動時の交感神経活動および循環動態反応に、上位中枢の神経活動(セントラルコマンド)がどのような役割をはたすのか?この疑問に答えるために、ラット自由行動下の運動性皮質神経活動、腎・腰部交感神経活動、筋電図、循環動態を同時測定し、その入出力関係からセントラルコマンドの実体解明を試みる。
平成17年度は脳神経活動のマルチニューロン同時計測方法の導入を中心に下記の2点を検討した。
1.Micro-wire arrays電極作成、改良、検討;
改良・検討点は、1)ノイズレベルの減少させる(電極とコネクター接合法の検討、低雑音ヘッドアンプの改良)。Plexon社製のプレアンプをバッテリー駆動型に改良し、交流電源ノイズの遮断を試みた。また、ノイズ対策のために、鉄板プレートの設置を行い、ノイズ・シグナル比の改良を行った。結果、神経活動計測のための一般的な諸問題の解決が出来た。
2)電極形状の検討;長さ、幅等(ステンレススティール用いる)。50μm径のステンレススティール電極の8極の多点計測電極を作成した。また、50mm径のタングステン電極を現在作成検討中である。数マイクロオーダーでの電極の結合をおこなう、特殊な作業であり、導電性の接着剤等を用い、実体顕微鏡を使用した作業に習熟した。現在、種種の工夫を加え、目的にあったカスタム電極の作成が可能になった。
2.手術方法、計測、解析方法の検討;
ウイスター系ラットを用い、海馬CA1領域へMicro-wire arrays電極を慢性留置を試みた。現在、麻酔下での計測方法を検討中である。生体側へのアース点の配置方法、電極挿入のスピード、電極の位置、など解決すべき点が多い。また、フィールドポテンシャルの同時計測を行い、脳波シータ波との海馬CA1領域の神経活動の因果関係、および圧受容器反射への海馬CA1領域の神経活動の関与を検討中である。

  • 研究成果

    (3件)

すべて 2006 2005

すべて 雑誌論文 (2件) 図書 (1件)

  • [雑誌論文] Baroreflex and Renal function2006

    • 著者名/発表者名
      Miki, K, Yoshimoto, M
    • 雑誌名

      Journal of Gravitational Physiology (in press)

  • [雑誌論文] Differential effects of behaviour on renal and lumbar sympathetic outflow in conscious rats2005

    • 著者名/発表者名
      Miki K., Yoshimoto
    • 雑誌名

      Experimental Physiology 90

      ページ: 155-158

    • 説明
      「研究成果報告書概要(和文)」より
  • [図書] 「睡眠学」睡眠と自律機能:循環器系と睡眠2006

    • 著者名/発表者名
      三木健寿
    • 出版者
      朝倉書店(印刷中)

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公開日: 2007-04-02   更新日: 2016-04-21  

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