研究課題/領域番号 |
17590212
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研究機関 | 群馬大学 |
研究代表者 |
中村 彰男 群馬大学, 大学院・医学系研究科, 講師 (30282388)
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研究分担者 |
石川 良樹 群馬大学, 大学院・医学系研究科, 講師 (20212863)
小浜 一弘 群馬大学, 大学院・医学系研究科, 教授 (30101116)
岸 博子 山口大学, 医学部, 講師 (40359899)
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キーワード | 平滑筋 / 収縮制御 / キナーゼ / プロテオーム / アクトミオシン |
研究概要 |
本研究では、平滑筋の維持的収集区 本研究では、平滑筋の持続的収縮(ラッチ収縮)の制御に的を絞ってその責任蛋白質をMLCK、しかもそれのもつnon-kinase作用によると考え、その上流にある情報伝達系蛋白質を網羅的に検索するプロジェクト(1)とそのMLCKのnon-kinase作用による脱リン酸化ミオシンが担うラッチ収縮の制御機構とMLCKのリン酸化との関係を明らかにするプロジェクト(2)の研究を同時に遂行した。18年度は当初モデルの血管平滑筋細胞としてモルモット脳底動脈由来のGbaSM4細胞を想定していたが、昨年度、米国でラットの全塩基配列の90%以上が解明され、その遺伝情報が米国の国立衛生試験所より開示された為、急遽、プロジェクト(1)でラットの血管平滑筋由来細胞であるA7r5細胞をモデルとして用いることにした。この変更に伴い、まず、まずA7r5細胞を用いてコラーゲンファイバーを作成しノルエピネフリンで刺激した際の張力の変化を測定した。更に、A7r5細胞からcDNAライブラリーを作成した。プロジェクト(2)では大腸菌のコールドショックベクター発現系を用いて、非リン酸化、リン酸化型およびキナーゼ活性の有無のいくつかの組み合わせのリコンビナントMLCKを大量に作成することに成功した。これらの触媒領域の変異に加えて、non-kinase作用に関与していると考えられるN末端のアクチン結合ドメイン、C末端のミオシン結合ドメインを欠損させた幾つかの変異体も作成した。これらのキナーゼ活性がない幾つかのリコンビナント変異MLCKを作成できたことにより、non-kinase作用の分子メカニズムを詳細に解明する途が開けた。
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