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2005 年度 実績報告書

非食細胞型活性酸素産生酵素の遺伝子欠損動物における血管壁リモデリング

研究課題

研究課題/領域番号 17590225
研究機関京都府立医科大学

研究代表者

矢部 千尋 (西村 千尋)  京都府立医科大学, 医学研究科, 教授 (70150571)

研究分担者 沖垣 光彦  京都府立医科大学, 医学研究科, 助手 (10333197)
岩田 和実  京都府立医科大学, 医学研究科, 助手 (60305571)
キーワード遺伝子 / 酵素 / 循環器・高血圧
研究概要

NADPH oxidaseは複数のサブユニットにより構成される。近年その触媒サブユニットとしてNOX1が同定され、血管組織の活性酸素種産生に寄与していることが明らかとなった。最近、我々はNOX1の発現がリポ多糖体(LPS)投与により誘導されることを見出した。歯周病などの慢性感染症は動脈硬化症の危険因子として知られることから、この所見はエンドトキシンによる本酵素の活性化が動脈硬化性病変に寄与している可能性を示唆している。そこで本研究ではNOX1欠損マウス用い、高脂血症や慢性感染症に伴う血管病変の発症・進展におけるNADPH oxidaseの役割を明らかにすることとした。
本年度はNOX1欠損マウスと動脈硬化の動物モデルであるapoE欠損マウスとを交配してダブルノックアウトマウス(DKO)を作出した。DKOマウスに30週間普通食を摂取させた群、4〜24週間高脂肪食を摂取させた群、さらに高脂肪食摂取下500ng/kg/minアンギオテンシンIIの同時投与を行った群についてそれぞれ大動脈を摘出してOil red O染色標本を作成し、病変部の面積を各対照群と比較した。しかしこれらの群間には統計的に有意な差は認められず、動脈硬化の発症・進展におけるNOX1の役割を明らかにすることは出来なかった。
一方、LPSの腹腔内投与によるNOX1の発現は心臓と腎臓においては投与後4時間で最高となることがわかった。これに対し大動脈におけるNOX1の発現誘導は遅く、投与32時間後に最高レベルに達することがわかった。今後マクロファージなど血球系におけるNOX1の発現誘導と動脈硬化病変への関与について検討を進める。

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公開日: 2007-04-02   更新日: 2016-04-21  

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