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2005 年度 実績報告書

心肥大/心不全におけるRyR2複合体機能異常の分子基盤の解明

研究課題

研究課題/領域番号 17590227
研究種目

基盤研究(C)

研究機関順天堂大学

研究代表者

村山 尚  順天堂大学, 医学部, 講師 (10230012)

研究分担者 呉林 なごみ  順天堂大学, 医学部, 助教授 (50133335)
中郡 昭人  順天堂大学, 医学部, 助手 (50236824)
大羽 利治  名古屋市立大学, 医学部, 助教授 (50008330)
キーワード心肥大 / 心不全 / リアノジン受容体 / カルモジュリン / 細胞内Ca2+
研究概要

2型リアノジン受容体(RyR2)は心筋細胞内Ca^<2+>ストアのCa^<2+>遊離チャネルであり,細胞内Ca^<2+>濃度調節に重要な役割を果たしている.RyR2は様々な分子と相互作用して複合体を形成し,その活性が調節されている.本研究では,心肥大/心不全におけるRyR2複合体の機能異常を種々の方法を用いて検討した.Dahl食塩感受性ラットを用いた心肥大/心不全モデルにおいて,単離心室筋のCa^<2+>トランジエントはコントロールに比べて減少していた.これは主に細胞内Ca^<2+>ストからのCa^<2+>遊離量の減少によるものであった.細胞内Ca^<2+>ストアの貯蔵Ca^<2+>量は心肥大/心不全モデルにおいてやや減少が見られた.これらの動物の心筋から筋小胞体を調製しRyR2の活性を測定した.[^3H]リアノジン結合活性ではコントロールと心肥大/心不全モデル動物ではコントロールに比べて活性がやや高かった.単一チャネル記録法においても高い開確率が観察された.RyR2の活性はFKBP12.6およびcalmodulinによって制御されていることが知られている.筋小胞体画分においてFKBP12.6の含有量はコントロールと心肥大/心不全モデルの間で有意な差は見られなかった.一方,calmodulinの含有量がやや低い傾向にあった.このことは,calmodulinの結合能が心肥大/心不全モデルで低下している可能性を示唆している.最近,RyR2のcalmodulin結合部位を変異すると心肥大を起こすことが報告されていることからcalmodulin結合低下が心肥大を引き起こすことが提唱されている.現在,calmodulin結合についてさらに詳細な検討を行っている.

  • 研究成果

    (3件)

すべて 2005

すべて 雑誌論文 (3件)

  • [雑誌論文] Postulated role of interdomain interactions within the type 1 ryanodine receptor in the low gain of Ca^<2+> release activity of mammalian skeletal muscle sarcoplasmic reticulum2005

    • 著者名/発表者名
      Murayama, Takashi
    • 雑誌名

      American Journal of Physiology, Cell Physiology 288

      ページ: C1222-C1230

  • [雑誌論文] Synthesis of stable and cell-type selective analogues of Cyclic ADP-ribose, a Ca(^<2+>)-mobilizing second messenger. Structure-activity relationship of the N1-ribose moiety(1)2005

    • 著者名/発表者名
      Kudoh, Takashi
    • 雑誌名

      Journal of American Chemical Society 127

      ページ: 8846-8855

  • [雑誌論文] Type-3 ryanodine receptor involved in Ca^<2+>-induced Ca^<2+> release and transmitter exocytosis at frog motor nerve terminals2005

    • 著者名/発表者名
      Masakazu, Kubota
    • 雑誌名

      Cell Calcium 38

      ページ: 557-567

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公開日: 2007-04-02   更新日: 2016-04-21  

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