研究概要 |
1.MALTリンパ腫特異的遺伝子異常であるAP12-MALT1キメラ遺伝子が喀痰や胸水などの細胞診材料を用いて検出できることを明らかにした(Inagaki H et al.,Int J Hematol 2005). 2.肺MALTリンパ腫では診断時にすでに多くの症例で細胞周期調節遺伝子p16の異常が認められ,この異常が早期事象のひとつであることを明らかにした(Takino H, Inagaki H, et al. Mod Pathol 2005). 3.Sjogren症候群と関連の深い胸腺原発MALTリンパ腫が特定の免疫グロブリン再構成パターンを示すことを明らかにした(Yoshida M, Inagaki H, et al. J Pathol 2006). 4.Th2関連CCR4発現を示した稀なびまん性大細胞性Bリンパ腫を報告した(Ishida T, Inagaki H, et al. Int J Hematol 2005). 5.アポトーシス抑制に関与するBCL2遺伝子のエクストラシグナルをFISH法を用いて検索したところ,びまん性大細胞性Bリンパ腫において,この異常が非濾胞中心タイプと関連することを明らかにした(Kusumoto S, Inagaki H, et al. Am J Surg Pathol 2005). 6.B細胞性腫瘍において癌原遺伝子MUM1がケモカインMIGと関連し,腫瘍の進展に関与することを明らかにした(Uranishi M, Inagaki H, et al. Leukemia2005).
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