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2005 年度 実績報告書

精巣におけるエストロゲンの生理機能の解析

研究課題

研究課題/領域番号 17590349
研究種目

基盤研究(C)

研究機関高知大学

研究代表者

戸田 勝巳  高知大学, 医学部, 助教授 (40197893)

キーワードアロマターゼ / エストロゲン / エストロゲン受容体 / 遺伝子改変マウス / 精子形成
研究概要

代表的な女性ホルモンであるエストロゲンは卵巣だけではなく、男性生殖器官の精巣でも重要な機能を担っていると考えられている。アロマターゼ(Aromatase)はエストロゲン合成の最終段階を触媒する酵素である。この酵素をコードするゲノム遺伝子を破壊してエストロゲンを合成できないマウス(Ar^<-/->マウス)を作製した。本研究の目的はAr^<-/->マウスを用いてエストロゲンの精巣における生理作用を明らかにすることである。
野性型マウスを植物エストロゲンを含まない飼料で飼育しても精子形成には何らの影響はみられない。ところが、Ar^<-/->KOマウスを同じ飼料で飼育すると、5か月齢で18%のマウスで精子形成に異常がみられた。即ち、発症頻度は低いがエストロゲン欠乏が精子形成に異常をおこすことを確認した。ところが、エストロゲン受容体α(ERα)の対立遺伝子のうちの片方の遺伝子が機能をなくしているでArKOマウス(Ar^<-/->KO ERα^<+/->マウス)では43%のマウスに精子形成に異常が起きることが分かった。即ち、機能的なERα遺伝子量が半減すると精子形成が非常に障害をうけることが判明した。ERαの発現量をWestern Blot法で解析したところ、ERαの発現がその遺伝子量と相関して半減していることが判った。これらのことから、Ar^<-/->KOマウスで見られる精子形成の異常は、エストロゲン受容体αの発現量と関係があることが示唆 された。

  • 研究成果

    (1件)

すべて 2005

すべて 雑誌論文 (1件)

  • [雑誌論文] Expression of the estrogen-inducible EGFP gene in aromatase-null mice reveals differential tissue-responses to estrogenic compounds2005

    • 著者名/発表者名
      戸田 勝巳
    • 雑誌名

      Molecular and Cellular Endocrinology 229

      ページ: 119-126

URL: 

公開日: 2007-04-02   更新日: 2016-04-21  

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