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2006 年度 実績報告書

精巣におけるエストロゲンの生理機能の解析

研究課題

研究課題/領域番号 17590349
研究機関高知大学

研究代表者

戸田 勝巳  高知大学, 医学部, 助教授 (40197893)

キーワードエストロゲン / 精子形成 / エストロゲン受容体 / アロマターゼ / ノックアウトマウス
研究概要

エストロゲン合成遺伝子(Ar)欠損マウス(Ar^<-/->マウス)とエストロゲン受容体α遺伝子(ERα)欠損マウス(ERα^<-/->マウスを用いて精子形成機能を解析した。Ar^<-/->ERα^<+/+>マウスの精子形成機能を野生型マウス、Ar^<+/+>ERα^<+/+>マウス、及びAr^<-/->でかつERαの2対ある遺伝子の片方が欠損しているAr^<-/->ER^<+/->マウスのそれとを組織学的に比較した。その結果、Ar^<-/->ERα^<+/+>マウスはAr^<+/+>ERα^<+/+>と比較して5ヶ月齢では有意な精子形成の異常は認められなかった。一方、50%のAr^<-/->ER^<+/->マウスでは精子形成が大きく障害を受けていた。10ヶ月齢になるとAr^<-/->ERα^<+/+>マウスもAr^<-/->ER^<+/->マウスと同様に80%以上のマウスで精子形成に異常が見られた。こうした高齢のマウスでも餌にエストロゲンを補充しておくと精子形成の障害を完全に抑制できた。
エストロゲン作用の欠乏は精巣輸出管の形態に顕著に現れると報告されていたが、本モデル動物で精巣輸出管の形態を解析したが、精子形成の障害と輸出管の形態変化とには相関が見られなかった。これらの結果から、エストロゲン合成欠損は輸出管に影響するのではなく精巣本体に何らかの不都合な影響を及ぼしていると考えられる。
そこで、5ヶ月齢の、Ar^<+/+>ERα^<+/+>マウス、Ar^<-/->ERα^<+/+>マウスおよびAr^<-/->ER^<+/->マウスの精巣で発現している遺伝子の質的量的相異を検出するためにマイクロアレイ解析を行った。その解析を平成19年度の研究で引き続いて行う。

  • 研究成果

    (2件)

すべて 2006

すべて 雑誌論文 (2件)

  • [雑誌論文] Assessment of anti-estrogenic activity of tamoxifen in transgenic mice expressing an enhanced green fluorescent protein gene regulated by estrogen response element.2006

    • 著者名/発表者名
      Yoshihiro Hayashi
    • 雑誌名

      Biophys. Biochem. Acta 1760

      ページ: 164-171

  • [雑誌論文] Estrogen and androgen play distinct roles in bone turnover in male mice before and after reaching sexual maturity2006

    • 著者名/発表者名
      Chiho Matsumoto
    • 雑誌名

      Bone 38

      ページ: 220-226

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公開日: 2008-05-08   更新日: 2016-04-21  

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