研究課題/領域番号 |
17590355
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研究機関 | 横浜市立大学 |
研究代表者 |
山中 正二 横浜市立大学, 附属病院, 準教授 (80264604)
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研究分担者 |
山口 章 横浜市立大学, 医学部, 研究員 (20381585)
青木 一郎 横浜市立大学, 大学院・医学研究科, 教授 (00184028)
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キーワード | Sandhoff病 / ライソゾーム病 / 免疫異常 / 胸腺 / リンパ球 / マクロファージ |
研究概要 |
1)形態を主体とした検索 末期の15週齢Sandhoff(SD)マウスの胸腺は、野生型(WT)マウスと大きさを比較して約1/5まで萎縮。TUNEL法で胸腺のアポトーシスの細胞数を検索し、WTマウスとSDマウスに違いを見いだせず。経時解析の結果、SDマウスの胸腺は、14週齢頃より急激に萎縮。病理学的解析で、SDマウスの萎縮した胸腺は、皮質部分のリンパ球が劇的に減少し、代わりに肥大したマクロファージ(Iba-1+細胞)が増殖。肥大したマクロファージの細胞質に、核の断片認め、リンパ球を貪食しているものと示唆された。 2)萎縮胸腺に存在する細胞の形状と機能の解析 フローサイトメトリー(FACS)で、SDマウスのリンパ球のサブタイプを確認。皮質部分に存在していると考えられているCD4+CD8+T細胞がWTマウスに比べて劇的に減少していることを確認。更に、SDマウスの胸腺に、WTマウスよりCD19+細胞が増加していることも見いだした。SDマウスの胸腺の萎縮に自己抗体(Yamaguchi A,2004 JCI)が関与しているか調べるために、SDマウスの胸腺細胞のIgGの沈着をFACSにて検索。その結果、SDマウスの胸腺のT細胞に自己抗体の沈着が見られた。また、吸着実験により、SDマウスの血清中の自己抗体が、リンパ球の膜表面抗原をターゲットにしていることも見いだした。 以上より、SDマウスの胸腺では、自己抗体によると思われる免疫反応により、胸腺の萎縮が引き起こされていると考えられる。現在、マイクロアレー等を用いて、網羅的に解析中。 3)その他 SDマウスの脳における炎症反応が、Fcγレセプターをノックアウトすることにより減少することを第28回分子生物学会及び第24回神経組織培養研究会にて発表。
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