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2006 年度 実績報告書

トキソプラズマ原虫の糖代謝調節機構の研究(経路酵素の性質調査)

研究課題

研究課題/領域番号 17590376
研究機関慶應義塾大学

研究代表者

浅井 隆志  慶應義塾大学, 医学部, 講師 (50175163)

研究分担者 前田 卓哉  東京大学, 医科学研究所, 特別教育研究員 (20383763)
キーワード寄生原虫 / トキソプラズマ / 糖代謝 / 遺伝子組換酵素 / ホスホグルコムターゼ / グルコース6-リン酸
研究概要

GDPを基質とする特異なピルビン酸キナーゼIIに閨する投稿中の論立は、N-末端の塩基配列がどのようにアピコプラストとミトコンドリアへの酵素の移行に関与するのか決定しろとの指摘があり、現存そのための実験を継続しており、再投稿の準備中である。またマラリア原虫のピルビン酸キナーゼIIに関しても投稿準備中である。
昨年までの我々の研究で、トキソプラズマの解糖系はその調節機構がとても単純であることが判明している。ヘキソキナーゼの産物であるグルコース6-リン酸が遠く離れた後方の酵素であるピルビン酸キナーゼをアロステリックに活性化することが知られている。我々哺乳類では中間の酵素であるホスホフラクトキナーゼが多彩な調節を受けるが、トキソプラズマではその反応が両方向性の何らを受けない酵素である。グルコース6-リン酸の濃度が全体の流れを規定する要員になっている。そこで我々はグルコース6-リン酸の関与する酵素で、糖新生の重要な役割をはたすヘスホグルコムターセに注目した。遺伝子のデータベース上には2種類のホスホグルコムターゼが登録されている。そこでmRNAのサンプルより両酵素遺伝子をクローニングし、エックスプレッションベクター(pGEX)に挿入した。得られた蛋白質の一方はホスホグルコムターゼの活性を示すが、もう一方の蛋白は活性を示さなかった。活性を示した酵素は現在単一に精製中であり、詳細な性質はすぐに明らかになると思われる。活性を示さない蛋臼に関しては基質の違い、生活史上の発現の時期について検討を行う予定である。

  • 研究成果

    (1件)

すべて 2006

すべて 図書 (1件)

  • [図書] Toxoplasma gondii : The Model Apicomplexan-Perspective and Methods, Chapter : Biochemisrry and Metabolism2006

    • 著者名/発表者名
      Asai T, Tomavo S(Weiss, Kim Eds)
    • 総ページ数
      185-206
    • 出版者
      Elsevier Science

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公開日: 2008-05-08   更新日: 2016-04-21  

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