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2006 年度 実績報告書

赤痢アメーバのプレニル転移酵素の生化学的・分子生物学的研究

研究課題

研究課題/領域番号 17590379
研究機関東京慈恵会医科大学

研究代表者

熊谷 正広  東京慈恵会医科大学, 医学部, 講師 (00271304)

研究分担者 牧岡 朝夫  東京慈恵会医科大学, 医学部, 助教授 (90119850)
キーワード赤痢アメーバ / プレニル転移酵素 / ゲラニルゲラニル転移酵素 / ゲラニルゲラニル転移酵素
研究概要

赤痢アメーバ(Eh)のゲラニルゲラニル転移酵素II型(GGT-II)のα、βサブユニットおよびRab escort protein (REP)の1次構造の特徴を明らかにするために、ファルネシル転移酵素、ゲラニルゲラニル転移酵素I型、GDIを含めて広範に相同解析、系統解析を行った。
Ehには各々1種類のみのGGT-IIα、β、およびREPが存在した。Ehは、REPが2種類存在しない点、GGT-IIαにLeucine-rich-repeat domainとIg-like domainを欠くという点で、哺乳類とは異なっていた。また、EhGGT-IIαのゲノムDNAは、開始コドン直後にイントロンが存在した。この特徴は、哺乳類や酵母にも同様に認められたが、ショウジョウバエ、シロイヌナズナ、C.elegansにはみられなかった。
Ehのこれらのタンパク質は、他種生物のものとくらべて概してアミノ酸配列の相同性が低いが、それぞれのタンパク質に特有のdomainを保持していた。例えば、EhのREPは他種生物とくらべてアミノ酸の相同性が20%前後と低いものの、REP/GDIファミリーに特異的なConserved domainもち、REP特異的(GDIにはない)フェニルアラニンを保持していた。系統樹では、Ehのファルネシル転移酵素、ゲラニルゲラニル転移酵素I型およびII型のそれぞれのα、βサブユニット、REP、GDIは、各々他種生物のものと大きくひとまとまりをつくり、他種類のタンパク質と完全に分枝した。また、各タンパク質において、Ehは哺乳類のような高等生物から離れて分枝したが、分枝位置がタンパク質の種類ごとに一定せず、他種生物とはっきりとしたクレードもつくらなかった。

  • 研究成果

    (2件)

すべて 2006

すべて 雑誌論文 (2件)

  • [雑誌論文] Characterization of protein geranygeranyltransferase I from the enteric protist Entamoeba histolytica2006

    • 著者名/発表者名
      Makioka A, Kumagai M, Takeuchi T, Nozaki T
    • 雑誌名

      Molecular & Biochemical Parasitology 145・2

      ページ: 216-225

  • [雑誌論文] Effect of artificial gastrointestinal fluids on the excystation and metacystic development of Entamoeba invadens2006

    • 著者名/発表者名
      Makioka A, Kumagai M, kobayachi S, Takeuchi T
    • 雑誌名

      Parasitology Research 98・5

      ページ: 443-446

URL: 

公開日: 2008-05-08   更新日: 2016-04-21  

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