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2005 年度 実績報告書

組み換えウイルスを利用したヒトヘルペスウイルス6および7の潜伏感染の可視化と解析

研究課題

研究課題/領域番号 17590422
研究機関東京慈恵会医科大学

研究代表者

近藤 一博  東京慈恵会医科大学, 医学部, 教授 (70234929)

キーワードヒトヘルペスウイルス6 / ヒトヘルペスウイルス7 / HHV-6 / HHV-7 / SCID-huマウス
研究概要

本研究の申請期間内での目標のうち、ウイルスの潜伏感染時や再活性化時に特異的に活性化するプロモーターの同定と、ヒトの血液幹細胞を移植したSCID-huマウスでin vivoの潜伏感染系の確立を中心に研究を行なった。
1.プロモーター解析に関しては、HHV-6の初期遺伝子プロモーターの同定と解析を主として行い、HHV-6の初期遺伝子プロモーターが、前初期遺伝子蛋白単独で充分な活性化が行なわれるものと、活性化するためにウイルス感染と増殖の開始が必要なものとの2つのクラスに分類されることを見出した。また、それぞれに属するプロモーターをクローニングした。
2.SCID-huマウスでの潜伏感染系の成立に関しては、HHV-6やHHV-7の潜伏感染の主体と考えられるmyeloid系細胞の増殖・分化を維持できるNOD-SCID-huマウスの系を用い、ヒトの潜伏感染よりも非常に高頻度での潜伏感染細胞が長期間維持できるHHV-6のin vivo潜伏感染モデルを作製した。またこのモデルでは、分化度の高い細胞からのウイルス再活性化も検出され、潜伏感染と再活性化の両者の研究に有効であることが判明した。
これまでに、我々はU2-U8領域を欠損させ、発色マーカー遺伝子を組み込んだknocked outウイルスH6R28が、PHA刺激ヒト臍帯血由来T細胞では充分に増殖できるが、通常のヒトT細胞における増殖の欠損があることを見出してきた。今回開発したSCID-huマウスモデルにおいても、H6R28は潜伏感染ウイルスDNAの維持と再活性化途中までのウイルス遺伝子発現はwild typeのウイルスと同様に行なえるが、完全なウイルス増殖を行なうことができないことが判明し、この組み換えウイルスを用いることにより、ウイルス増殖を介さない潜伏感染・再活性化の解析ができることが明らかになった。

  • 研究成果

    (2件)

すべて 2005

すべて 雑誌論文 (2件)

  • [雑誌論文] Human herpesvirus 6 open reading frame U14 protein and cellular p53 interact with each other and are contained in the virion.2005

    • 著者名/発表者名
      M.Takemoto et al.
    • 雑誌名

      Journal of Virology 79(20)

      ページ: 13037-13046

    • 説明
      「研究成果報告書概要(和文)」より
  • [雑誌論文] Gene expression profiles of peripheral blood and cord blood mononuclear cells altered by thymic stromal lymphopoietin.2005

    • 著者名/発表者名
      M.Urashima et al.
    • 雑誌名

      Pediatric Research 57(4)

      ページ: 563-569

    • 説明
      「研究成果報告書概要(和文)」より

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公開日: 2007-04-02   更新日: 2016-04-21  

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