• 研究課題をさがす
  • 研究者をさがす
  • KAKENの使い方
  1. 課題ページに戻る

2006 年度 実績報告書

組み換えウイルスを利用したヒトヘルペスウイルス6および7の潜伏感染の可視化と解析

研究課題

研究課題/領域番号 17590422
研究機関東京慈恵会医科大学

研究代表者

近藤 一博  東京慈恵会医科大学, 医学部, 教授 (70234929)

キーワードヒトヘルペスウイルス6 / ヒトヘルペスウイルス7 / HHV-6 / HHV-7 / SCID-huマウス
研究概要

18年度は、17年度に引き続き、再活性化時に特異的に活性化するプロモーターの解析、SCID-huマウスモデルによる潜伏感染機構の解析を行なった。
1.プロモーター解析に関しては、ウイルス増殖にともなって活性化する新規のHHV-6の初期遺伝子プロモーターの同定などを昨年までに行なっていた。本年度はこれに加えて、これらのプロモーターが、ウイルスの増殖・再活性化時にどのように活性化するかのメカニズムの解析をおこなった。この結果、HHV-6の初期遺伝子は前初期遺伝子IE2によって活性化され、IE1との共発現によってさらに活性化することが示された。また、HCMV IE1/IE2によっても初期遺伝子プロモーターが活性化されることから、これらの活性化にはHCMV IE2の結合モチーフであるcis repression sequence (CRS)様の配列が関与していることが示唆された。
2.SCID-huマウスでの潜伏感染系の確立とその解析に関しては、昨年度までのHHV-6潜伏感染システムの確立に引き続いて、その解析をおこなった。この結果、この潜伏感染マウス中には、環状のHHV-6 DNAが存在することが示唆され、HHV-6が他のヘルペスウイルスと同様の形態で潜伏感染を生じていることが判った。また、骨髄中より分化の進んだmyeloid系細胞がある脾臓において、HIIV-6初期遺伝子、後期遺伝子mRNA発現を確認でき、この潜伏感染システムが、潜伏感染だけでなく、再活性化の解析にも有用であることが判った。また、HHV-6の再活性化がmyeloid系細胞の分化にともなって生じることも示唆された。

URL: 

公開日: 2008-05-08   更新日: 2016-04-21  

サービス概要 検索マニュアル よくある質問 お知らせ 利用規程 科研費による研究の帰属

Powered by NII kakenhi