研究課題
基盤研究(C)
(1)HCMVのUL122エンハンサーをマウスの位置相同部位に部分置換したヒトとマウスのキメラエンハンサーを持つ組換えHCMVでは野生型と比較してUL122遺伝子の発現およびウイルス増殖が低下し、HCMVの効率的な増殖には転写開始点を+1として-583までのヒトエンハンサーの全長が必要であると考えられた。(2)-223から5'端を段階的に欠損した組換えHCMVの作成を試みたところ、-39まで欠損したコアプロモーターのみでは組換えウイルスは分離されないにも関わらず、-55のSp1結合部位を含めば組換えウイルスは分離され、Sp1結合部位がウイルス増殖に必要なエンハンサーの最小要素の1つである可能性が示唆された。(3)プロモーター近傍には2つのSp1結合部位があり、2つのSp1結合部位を欠損した組換えウイルスではUL122遺伝子の発現が低下し、その増殖が低下した。他の転写結合部位欠損ではこのような効果が認められないため、Sp1結合部位はエンハンサーの他の転写因子結合部位では代償不可能な役割を果たしていることが示された。
すべて 2006 2005 その他
すべて 雑誌論文 (8件) 図書 (1件) 産業財産権 (1件)
J. Biol. Chem. 281
ページ: 11422-11430
J. Virol. Methods 137
ページ: 177-183
J. Virol. 79
ページ: 9597-9607
J. Biol. Chem. 280
ページ: 8156-8163
ページ: 3409-3418
J.Virol. 79
J.Biol.Chem. 280