研究課題/領域番号 |
17590489
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研究種目 |
基盤研究(C)
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研究機関 | 浜松医科大学 |
研究代表者 |
竹下 香 (新庄 香) 浜松医科大学, 医学部附属病院, 医員 (30397393)
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研究分担者 |
竹下 明裕 浜松医科大学, 医学部, 助教授 (00242769)
大西 一功 浜松医科大学, 医学部附属病院, 教授 (80252170)
前川 真人 浜松医科大学, 医学部, 教授 (20190291)
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キーワード | 造血因子 / 受容体 / ホルモン / 甲状腺刺激ホルモン / フローサイトメトリー / 糖鎖 |
研究概要 |
造血因子やホルモン受容体の量的解析方法は、従来はアイソトープを使用使用した方法のみであり、大量の細胞を要することに加え、均一の細胞群でしか測定できないことより臨床材料での検討はほとんど不可能であった。最近我々は、蛍光色素を利用したフローサイトメトリーでのG-CSF,エリスロポエチン受容体およびc-mplの測定解析法を開発した。そして、マルチカラーフローサイトメトリー法により、不均一な細胞群においても、細胞表面形質別に微量の造血因子受容体を定量的に解析できることを証明した。そこで、今年度は、このフローサイトメトリーによるnon-isotopic ligand binding assay法の、他の造血因子やホルモン受容体測定への応用の可能性について検討した。 ホルモン受容体解析として、上記造血因子と同様に糖鎖を有する甲状腺刺激ホルモン(TSH)の受容体について検討を開始した。TSH受容体の検出は、G-CSF受容体等の造血因子受容体解析法と同様に、ビオチン標識したTSHをTSH受容体と結合させ、更に蛍光色素結合ストレプトアビジンと反応後フローサイトメーターにて細胞の蛍光強度を測定し解析するnon-isotopic ligand binding assay法とした。そこで、細胞表面の微量のTSH受容体検出を可能にするため、生物活性を保持したTSHのより効率的なビオチン化について検討中である。また、TSH受容体発現細胞としてTSH依存性に増殖する甲状腺由来培養細胞株を用い、フローサイトメトリーでのTSH受容体の定量的発現解析について検討中である。
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