• 研究課題をさがす
  • 研究者をさがす
  • KAKENの使い方
  1. 課題ページに戻る

2005 年度 実績報告書

DNAマイクロアレイを用いた遺伝子発現解析による抗癌剤耐性の診断法の開発

研究課題

研究課題/領域番号 17590499
研究機関東海大学

研究代表者

宮地 勇人  東海大学, 医学部, 教授 (20174196)

キーワード白血病細胞 / 薬剤耐性 / 遺伝子発現 / DNAマイクロアレイ
研究概要

癌の薬剤治療において、個々の患者で抗癌剤に対する治療反応性および副作用発現の程度は異なる。患者ごとに最適な治療効果を引き出し、副作用を最小限に抑えるには、腫瘍における治療抵抗性すなわち耐性の状態を知り、最も効果の高い薬剤を選択する必要がある。腫瘍における耐性機構を知るには、遺伝子発現の変化として、特定の抗癌剤に特異的な分子薬理学的機構や癌の発病・進展に重要な遺伝子発現など、多くの指標を解析する必要がある。本研究では、新規の耐性遺伝子候補について耐性診断の検出標的として評価を行い、DNAマイクロアレイ法を用いた遺伝子発現解析による抗癌剤選択ための薬剤耐性の遺伝子検査の開発および臨床応用を試みる。薬剤耐性の診断に有用な遺伝子パネル(アレイ)の構築において、まず、新規の薬剤耐性遺伝子候補について、機能解析による意義付けにより耐性診断に有用な遺伝子を絞り込むことを目的とした。
新規の候補遺伝子として、株化trimetrexate耐性白血病細胞(MOLT-3)におけるDNA修復関連のataxia telangiectasia(ATM)遺伝子発現増加はノーザンブロット法にて確認した。この遺伝子発現を抑制するため、機能性核酸siRNAを組み込んだプラスミドをエレクトロポレーションにて株化耐性白血病細胞に導入した。プラスミド導入した細胞において、逆転写PCRにて遺伝子発現抑制が確認され、その際、MTTアッセイにて薬剤耐性度低下が見られた。
機能解析により耐性機構における意義が明らかとなった遺伝子は、遺伝子発現アレイの構築において、一連の研究にて分子薬理学的に解明してきた各種薬剤に特異的な耐性遺伝子に加えて、耐性診断用パネル設計に用いることが可能と考えられる。

  • 研究成果

    (1件)

すべて 2005

すべて 雑誌論文 (1件)

  • [雑誌論文] MDR1mRNA特異的切断活性をもつDNAenzymeによる多剤耐性ヒト急性白血病の治療.2005

    • 著者名/発表者名
      浅井さとみ, 小林広幸, 宮地勇人
    • 雑誌名

      臨床薬理の進歩 2005

      ページ: 164-170

    • 説明
      「研究成果報告書概要(和文)」より

URL: 

公開日: 2007-04-02   更新日: 2016-04-21  

サービス概要 検索マニュアル よくある質問 お知らせ 利用規程 科研費による研究の帰属

Powered by NII kakenhi