研究課題/領域番号 |
17590502
|
研究機関 | 大阪医科大学 |
研究代表者 |
武内 徹 大阪医科大学, 医学部, 助手 (10330078)
|
研究分担者 |
清水 章 大阪医科大学, 医学部, 名誉教授 (00028581)
中西 豊文 大阪医科大学, 医学部, 助教授 (10247843)
|
キーワード | ベーチェット病 / 自己抗体 / 二次元電気泳動 / 質量分析 |
研究概要 |
本研究の目的は、プロテオーム解析による高感度の蛋白同定法を用いてBehcet病患者血清中に存在する自己抗体より二次元電気泳動あるいは免疫沈降法を組み合わせて自己抗原を精製・同定し、疾患との関連性について検討することである。前年度Behcet病患者15例の血清を用いて細胞株HEp-2の可溶化成分を抗原として用い、血清およびペルオキシダーゼ標識抗ヒトIgG抗体を用いてウエスタンブロット(W-B法)および二次元W-B法により自己抗体の存在を確認した。さらに二次元電気泳動したゲルを蛋白染色し、対応する蛋白スポットを質量分析にて解析しα-enolase(MW:47kDa)を同定した。本年度は、未だ解析できていないスポットについても同定していくとともに、抗原を換えて同様の方法で解析を進めた。その結果、他の抗原でもα-enolaseを同定できたが、他は同定できなかった。抗原とする蛋白の量の問題、抗体との親和性の問題が問題として考えられた。そこで患者IgGを精製・固相化し、これを用いカラムを作成し自己抗原を精製し、W-B法で確認した。その結果、患者血清と反応する抗原を精製することが可能であることが確認できた。現在、精製された抗原の同定を試みている。
|