研究課題
基盤研究(C)
本研究では職域において約200人の健常者の連続三年間のライフスタイルの変化と末梢血白血球ゲノムDNA安定性の変化の関連性を追跡調査することを目的とした。3ヵ年研究概要は以下の通りである。本研究は、大阪大学倫理委員会の承認により、対象者全員のインフォームドコンセントを得て、2005年に202人、2006年に165人、2007年に182人の20-60歳の男性従業員の喫煙、飲酒を含む生活習慣調査を自記式質問紙法で行った。同時に、5-10mlの末梢血を採集し、血液生化学検査及び末梢血白血球のDNAの安定性をコメットアッセイ法で測定した。3年連続追跡できた対象者は134人。ライフスタイルは森本の八つの健康習慣指数(HPI)を用いで評価した。結果、3年間の平均HPI得点は4.86±1.36であった。2005年、2006年、2007年のHPI得点はそれぞれ87±1.36,4.87±1.37,4.85±1.35であり、統計的に有意差が無かった。統計結果から見ると、三年間の生活習慣の変化はコメットアッセイ法による測定した末梢血白血球のDNA安定性との間に有意な相関関係を見られなかった。然し、喫煙者のタバコ・タールへの暴露量、労働時間及び飲酒頻度は末梢血白血球のDNA損傷量に有意な相関関係を見られた。同時に、喫煙者の末梢血白血球数は非喫煙者に比べ、有意に高かった。ALDH2遺伝子多型は飲酒頻度と有意な相関関係を確認した。飲酒者をALDH2遺伝子多型で分けて見ると、飲酒頻度は末梢血白血球DNAの断片の量と逆相関を示した。現在の分析から見ると、コメットアッセイは生活習慣の変動により生じた一時的なDNA損傷を検出できることを示唆したが、3年間の生活習慣の変化は抹消血白血球DNA安定性に有意な影響を見られなかった。
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